2014.04.13 (Sun)

香港リーグ1部 2013/14 第17節 太陽飛馬 vs. 天行元朗

 深水埗で東方沙龍と日之泉JC晨曦の試合の観戦を終えた私はクリーニング屋に出していた衣類を引き取りホテルの部屋に戻りました。しかしホテル近くの旺角スタジアムで30分後に試合があることは知っていました。まあ、無理してみなくてもよいとは思っていましたが時間があることだし行ってみることにしようかと軽い気持ちで出かけたのです。こうして私のサッカー観戦経験でおそらく過去に1度しかない1日2試合のスタジアム観戦となったのです。


 旺角スタジアムでの観戦は2週間前に続き2試合目になります。前回は東方沙龍のホームゲームでしたが今回は太陽飛馬(Sun Pegasus)のホームゲームです。ホームチームが変わると試合前の雰囲気も変わってきます。例えば、大型ビジョンによる選手の紹介などは確か東方沙龍のホームゲームではやっていなかったように思います。ところで、この選手紹介の映像が私がよく観戦しているNACK5スタジアムの大宮アルディージャのものとそっくりで親近感を覚えました。そういえば、この大型ビジョンの形や片側のゴール裏にしかないところなども似ているのです。

 太陽飛馬は先週香港仔での南區戦を観戦しているのでどんなチームかはだいたい把握できています。私が香港リーグで見たチームの中では攻撃面では最も洗練されたチームだという印象です。対戦相手の天行元朗には藤本雄基という日本人選手がいます。私はこの選手のことは知らなかったのですが、経歴を調べてみるとJ2のザスパ草津に2シーズン在籍していますが公式戦の出場はなかったようです。その後福島ユナイテッド、バンディオンセ加古川、パイオニア川越を経て香港に渡ったようです。しかし何よりも親近感を感じるのは彼の出身が埼玉県で、出身校が私の実家から近い大宮東高校だということです。


 さて試合は何となく予想していた通り、太陽飛馬が圧倒する展開になりました。14分にペナルティエリアにドリブルで侵入したランデロヴィッチが倒されPKを獲得。これを元ボスニア代表FWのアドミール・ラシッチが決めて先制し、その後もボールを試合し常に攻め続けます。天行元朗もカウンターで何度かチャンスを作り藤本やサンドロが惜しいシュートを放ちますがGKの好セーブもあって得点できずに前半終了。

 後半に入ると太陽飛馬の一方的な展開となります。57分に香港代表MF、鞠盈智のコーナーキックを元香港代表のCB蘇偉泉がヘディングで決めて2点差とすると、天行元朗の集中力は切れてしまったのかそれまで時折見せていたカウンターも見られなくなってしまいました。太陽飛馬は途中から入った2人の選手(鄧景煌、葉子俊)がいずれもゴールを決めるなど選手交代もうまくいき、結局は4:0という圧勝で試合終了です。やはり、太陽飛馬の攻撃力は一味違うものがありリーグ戦で上位争いをしているのも納得できます。


 試合が終わった後は、どちらかというと完敗したはずの天行元朗の数少ないファンが懸命に選手に声援を送っている姿が印象に残りました。さて試合が終わったら食事です。今日は何を食べようかと迷いつつスタジアムを後にして旺角の雑踏へ向かいました。

 さて、これで私の香港サッカー観戦は終了です。今後、香港サッカーを現地観戦する機会があるかどうかわかりませんが、きっと香港に行く機会があれば見に行ってしまうことでしょう。 


HKFA 1st Division 2013/14 17. Matchday
22. Mar.2014 17:30 Mongkok Stadium
Sun Pegasus - I-Sky Yuen Long 4:0 (1:0)
Goal scorers: 1:0 Rascic (14., PK), 2:0 So (57.), 3:0 Deng (62.), 4:0 Yip (76.)
Cautions: Randelovic - Mijanovic, Chan, Cheung, Fung
Attendance: 1005
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2014.04.12 (Sat)

香港リーグ1部 2013/14 第17節 東方沙龍 vs. 日之泉JC晨曦

 買い物やギャンブルなどに興味のない私にとって香港は退屈な場所なのであります。この土曜日も午前中にクリーニング屋に行き、電車に乗って観光客でごった返す黄大仙廟を見学したら午後はもうすることがなくなりました。するとやはり考えることは「スタジアムに行こうか」ということ。
 正直なところ、今週はもう観戦はしなくてよいかと思っていたのですが、滞在先からさほど遠くない深水埗運動場で試合があることがわかりましたので昼食をとり散歩がてら行ってみようかと思いました。私はよく調べもせずにMTRの深水埗駅から歩いて行ったのですが、実際は深水埗運動場はその隣の長沙灣駅が最寄りです。


 キックオフ30分前に到着しましたがとても試合が行われる雰囲気ではありません。しかしゲートは開いていたので入場料60HKDを支払い入場しました。このスタジアムはメインスタンドしかなく陸上競技のトラックがあるだけでなくその周囲にも陸上競技用のスペースがあるためピッチがかなり遠く感じます。
 この日の試合は2週間前に旺角スタジアムで見た東方沙龍のホームゲームです。対戦相手は日之泉JC晨曦(Sunray Cave JC Sun Hei)という長い名前のチームですが、このクラブの歴史を見てみると晨曦というクラブがスポンサー名を頭につける形で名乗っているようです。2011年からは広州に拠点を置く清涼飲料水メーカーの日之泉とレストランチェーンのJCグループがスポンサーについて日之泉JC晨曦を名乗っているようなのです。ちなみにこの試合の晨曦のユニフォームは昔の新潟によく似たものでした。


 スタンドは半分ぐらい埋まっていたでしょうか。この試合も東方沙龍の応援には8人の女性チームがいます。ちなみに、私は東方沙龍の試合を見るのはこの香港滞在3週間で2試合目になりますが、決して彼女たちが見たくて東方沙龍の試合を選んでいるわけではありません。

 さて試合が始まりました。前半は互角の展開に見えました。東方沙龍はロングボールを使い前線に張るオーストラリア人FWのマカリスターにボールを入れようとしますがなかなかボールが収まりません。一方の晨曦はMFのテオドロヴィッチが中心になりボールをつなごうとしますがうまくいかない感じです。序盤はお互い決め手がないままでしたが27分に東方沙龍がセットプレーのチャンスを活かし、FWの鄭少偉が左足で豪快に決めて先制点を奪います。


 先制ゴールを決めて喜ぶ「香港のアンリ」こと鄭少偉選手。一番前を走っている選手です。彼は香港代表にも選出されています。彼の先制ゴールで試合の流れは一気に東方沙龍の一方的な展開へと変わります。6分後にDFのディエゴが左サイドを駆け上がりジオヴァネにパス。ジオヴァネは左足を振りぬくと晨曦のGKは反応できず追加点が決まりました。

 後半に入っても東方沙龍のペースは変わらず、49分にディエゴからのロングパスを左サイドの李海強にわたり、そこからのクロスをジオヴァネが左足で流し込んで3点目。ほぼ試合の流れは決まってしまいました。メインスタンドにいる東方沙龍のファンは完全にリラックスムード。しきりに相手GKに野次を飛ばしたりしています。
 そのようなムードが選手に移ったわけではないでしょうが、その後は東方沙龍にも気の抜けたようなプレーが散見されました。61分にはコーナーキックでは長身FWのレイナウドへのマークをはずしてしまい完全フリーで決められて失点。74分にジオヴァネがハットトリックを決めて再び3点差にしますがロスタイムにはオウンゴールで失点し、何となく締まりのない終わり方でした。もっともスタンドにいるファンにとってはどうでもよいことなのかもしれません。


 右の22番がハットトリックを決めた東方沙龍のジオヴァネ選手。リーグ戦は3試合連続のゴールと好調です。試合後はすぐにボールを抱え込み絶対に離そうとはしませんでした。彼にとっては記念のボールということなのでしょう。なにしろチームの特徴も選手のこともよく知らないので漫然と試合を見ているだけではありますが、この試合はそれなりに楽しめました。さて、この日の観戦は実はこれで終わりではないのです。それについてはまた別の記事にします。


HKFA 1st Division 2013/14 17. Matchday
22. Mar.2014 14:30 Sham Sui Po Sports Ground
Eastern Salon - Sunray Cave JC Sun Hei 4:2 (2:0)
Goal scorers: 1:0 Cheng (27.), 2:0 Giovane (33.), 3:0 Giovane (49.), 3:1 Reinaldo (61.), 4:1 Giovane (74.), 4:2 Leung, Chi Wing (90.+2,OG)
Cautions: Li, Clayton, Chi Wing Leong, Giovane - Cheung, Lai
Attendance: 936

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2014.04.05 (Sat)

香港リーグ1部 2013/14 第16節 南區 vs. 太陽飛馬

 香港リーグ1部のスタジアム観戦2試合目は香港仔(アバディーン)で行われた南區(Royal Southern)と太陽飛馬(Sun Pegasus)の試合です。試合会場のアバディーンは香港島の南側にあります。私が滞在しているのは九龍サイドの旺角(モンコック)でしたので、スタジアムまではそれなりに時間がかかります。
 午前中にホテルを出て近所のクリーニング屋で用を済ませ、モンコックの市場にある食堂で朝食の粥を食べたら、さっそくスタジアムに向かいます。香港島へはMTRという地下鉄に乗れば簡単に渡れますが、あえてフェリーを利用して香港島の中心である中環(セントラル)へ渡ります。もちろん時間はかかりますがその方が料金は安いし何より風情があります。私は初めてのスタジアムへ遠征するときはなるべくそこへの道のりを楽しみ、そのスタジアムのある街を見て回りたいと思っています。そんなわけで中環からスタジアムへは直行せずまずバスに乗って香港仔の街へ入りました。残念ながら街中はさほど見るべきものはなく港に観光用のサンパン船がある程度です。時間の都合上、船に乗るのはやめてしばらく散策してから軽く昼食をとり再びバスに乗りスタジアムへ向かいました。試合会場の香港仔運動場(Aberdeen Sports Ground)は香港仔の街の中心からは離れており歩くのは少々きつい距離です。


 この香港仔運動場、地方の陸上競技場といった風情でとてものんびりした空気が漂っています。ここでも入口では南區のチームマスコットが出迎えてくれます。メインとバックにスタンドがありますがメインのみ開放されていました。アルミ製の長椅子だけの仮設スタンドですが屋根がスタンド全てを覆っています。残念なのはスタンドの前に屋根を支える柱が立ち並び視界が遮られることです。
 試合開始が近づくとサポーターらしき集団が大旗と太鼓を持って現れ、スタンドにいる人に応援歌の印刷された紙を配り始めました。やがて彼らは用意してきた広東語のボードを掲げスタンドに応援を促し始めました。なお、香港サッカーの応援スタイルは非常にシンプルで応援団の太鼓のリズムに合わせて、ある決まった掛け声をかけるだけです。広東語はわかりませんが、その掛け声がボードに書かれているのだと思います。

 さて、試合をする両チームですが、まず南區の方は外国人選手6人をすべてスペイン人で固めており見た目はなんとなく強そうな感じがします。一方の太陽飛馬はかつて元日本代表の岡野雅行が在籍していたクラブです。今季は太陽飛馬が上位争い、南區はやや低迷しているようです。


 先週見た試合同様にこの試合も序盤から激しい試合になりました。華麗なテクニックやスピードがないかわりに激しくぶつかり合うプレーが多く少々はらはらします。南區に比べると太陽飛馬の方がやや洗練された感じでサイドチェンジを効果的に使いスピーディーに攻撃を展開します。特に右サイドハーフに入っているジェイムス・マッキーはスピードもあり周囲もよく見えていて良い選手だなと感じました。あとで調べたらこの選手の祖父はかつてイングランドのバーミンガム・シティでプレーした選手で本人は香港代表に選出されているようです。


 先制点はホームの南區に入りました。FWのカリルがペナルティエリア内で相手に倒されて得たPKを自ら決めたゴールでした。しかし、やはり地力は太陽飛馬が勝っているようで攻撃をしっかりと組み立てて攻めているのがわかります。そして、それは後半に入って結果にも表れるようになります。63分にマッキーが決めて同点に追いつくとその後も優勢な展開が続きます。そして89分にランデロヴィッチが決め土壇場で逆転しました。その後、南區も逆転されてようやく目が覚めたのかロスタイムに猛攻を仕掛けますが惜しくもゴールは決まらず、1:2で太陽飛馬が勝利しました。

 この日は曇りでしたが肌寒さを感じる気温で最後の方は観戦が少々つらかったのです。試合が終わると私はすぐにスタジアムを出て中環へ向かうバス停へ急ぎました。とにかく中環まで行って熱いコーヒーが飲みたい。その時の私の頭の中にあったのはそれだけでした。


HKFA 1st Division 2013/14 16. Matchday
15. Mar.2014 14:30 Aberdeen Sports Ground
Royal Southern - Sun Pegasus 1:2 (1:0)
Goal scorers: 1:0 Carril (37., PK), 1:1 Mckee (63.), 1:2 Randelovic (89.)
Cautions: Ip, Chung, Carril, Ha - Skoric, Mbome, Miobic
Attendance: 526

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2014.03.29 (Sat)

香港リーグ1部 2013/14 第15節 東方沙龍 vs. 公民

 仕事の関係で香港に行く機会があり週末を香港で過ごすことになりました。私はここ数年、週末はサッカー観戦をするという生活が染みついているようで、土曜日の朝は自然にスタジアムの位置や試合の日程を確認し、昼すぎには滞在していたホテルに近い旺角スタジアムへ向かっていました。ごくごく自然な行動です。
 旺角スタジアムは庶民の街、旺角(モンコック)地区の北東部、フラワー・マーケット通りにあります。ちなみにこのフラワー・マーケットは道に面して花屋がずらりと並んでいて花が好きな人にはたまらない場所ではないでしょうか。


 スタジアムの入口ではホームチームの東方沙龍(Eastern Salon)のマスコットが出迎えてくれます。このマスコットは2体いて龍をイメージしているようですが、ゆるキャラそのものという完成度です。横にいる女性は東方沙龍が作っている女性8人の応援チームの一人。彼女たちの応援がこれまたスタンドに独特の緩い雰囲気を作り出しています。なおスタジアムの入場料は60ドル。1香港ドル=14円で計算しても1000円に満たない安い値段設定がされています。
 スタジアムはこじんまりとしていますがサッカー専用の見やすいスタジアムです。私はメインスタンドで観戦しましたが、周囲の観客の年齢層は非常に高く休日をのんびりと過ごすお爺さんたちが多いようです。


 この試合のホームチーム、東方沙龍(Eastern Salon)は今季から1部に昇格したチームながらリーグ戦では上位につけています。一方、対戦相手の公民(Citizen)は2004/05シーズンからずっと1部で戦いカップ戦で優勝したこともあるクラブですが、今季は下位に低迷しているようです。
 両チームに私の知っている選手は一人もいませんでしたが、気になる選手が何人かいました。公民の背番号10は中村祐人選手。父親はかつて三菱重工でプレーした中村修三氏で、祐人選手は浦和のユースに所属していたこともあります。昨シーズンは公民のチーム得点王になっていますがこの試合はベンチスタートです。また、東方沙龍のブラジル人CBのクレイトンは2009年に日本の静岡FCに在籍していたという記録が残っています。


 試合は前半からアウェイの公民がやや押し気味でしたが、東方沙龍が24分に謝敏榮のミドルシュートで先制します。一方、押し気味の公民は40分にパウリーニョが頭で決めて追いつくとロスタイムにステファンがペナルティエリア内で相手を背負い体制を崩しながらもゴールを決めて逆転に成功。さらに直後にもパウリーニョがDFラインの裏を抜けGKもかわしてシュートしますが東方沙龍はクレイトンが辛うじてカバーに入りクリア。その後、公民の選手が激しいぶつかり合いで倒れるとそれをきっかけに両チームの選手が激しく掴み合いあわや大乱闘という状況に。結局このプレーで4人の選手にイエローカードが出され前半が終了しました。サッカーの質の高さは別にしてずいぶん激しいプレーが多い試合だという印象を強く持ちました。

 後半に入ると今度は東方沙龍が攻撃的な選手を入れて攻勢をかけ、61分にセットプレーから交代で入って間もないジオヴァネが決めて同点に追いつきます。その後はどちらも中盤が間延びしノーガードの打ち合いのような展開になりました。公民はパウリーニョがDFを振り切りGKと1対1になる絶好機がありましたが決めきれず。東方沙龍はDFのディエゴやFWのジオヴァネが次々とミドルシュートを放ちますがGKが好セーブを連発しゴールを許しませんでした。公民の中村選手は85分から登場しましたが仕事をするには時間が少なすぎました。結局、11枚のイエローカードが出される大荒れの試合はドローに終わりました。

 小雨がぱらつき少し肌寒く感じる天気でした。空腹感が余計に寒く感じさせるのかもしれません。そういえば、このスタジアムには1ヶ所売店がありましたが、もう営業は終了しています。私は他の観客と一緒にスタジアムを出て旺角の街へ向かいました。街に出れば香港にはおいしい食べ物がたくさんあります。


HKFA 1st Division 2013/14 15. Matchday
8. Mar.2014 14:30 Mongkok Stadium
Eastern Salon - Citizen 2:2 (1:2)
Goal scorers: 1:0 Tse (24.), 1:1 Paulinho (40.), 1:2 Stefan (45.+3), 2:2 Giovane (61.)
Cautions: Moreira, Li, Macallister, Clayton, Yiu - Goncalves, Krasic, Stefan, Sham, Tam, So
Attendance: 1152

テーマ : サッカー - ジャンル : スポーツ

タグ : スタジアム観戦記

17:10  |  アジアサッカー  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑
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