2013.09.30 (Mon)

2. ブンデスリーガ 2013/14 第9節 ザントハウゼン vs. ボーフム

 今季は2部残留と来季に向けての土台作りを目標にしているボーフムですが思ったよりも良いスタートを切ることができました。しかし、ここにきてけが人が増えてきたことによる選手層の薄さや決定力不足など課題が表面化してきました。一方のザントハウゼンは得点こそ取れてはいませんが守備は昨シーズンよりも改善されているようです。またDFBポカールの2回戦を勝ったこともモチベーションを上げる要素になると思います。

 水曜日のDFBポカール(アイントラハト・フランクフルト戦)でひざを痛めたパトリック・ファビアンが大事をとって欠場し代わりにエイヨフルソンがセンターバックに入りました。点が取れないことで次第に議論になりつつあるFWはこの日もスクタパスとアイディンがスタメンです。

 前半のザントハウゼンはやや引き気味ですがコンパクトに守りスペースを与えずボーフム攻撃陣のペナルティエリア内への侵入は許しません。ボールを奪いカウンターに移る時の切り替えは早く攻撃に厚みがありますが、個々のプレーの精度が低く決定機は作れません。しかし時間の経過とともにボーフムのパスワークの拙さが目立つようになりザントハウゼンのカウンターが威力を発揮し始めます。33分ザントハウゼンはティーデへのロングボールが中央のレニンクにつながり胸トラップから左足でボレーシュートを放ちますがルーテがかろうじてセーブ。41分にはレニンクのクロスを中央でシュティーフラーがヘディングシュートをしますが惜しくも枠を外しました。一方のボーフムは開始早々にペナルティエリアのすぐ外でフリーキックを得ますが決められずそれ以外はチャンスらしいチャンスはありませんでした。

 前半の試合運びで行けると判断したのか後半のザントハウゼンはオフェンシブになり、次々と決定機を作り出します。コーナーキックのボールがファーサイドに流れたところをレニンクがシュートしますがルーテの正面。54分には不用意なパスミスから一気にレニンクにスルーパスが出てGKと1対1になりますがルーテが右足でかろうじてセーブ。57分にもザントハウゼンの決定機をルーテがセーブするシーンがありゴールが決まるのは時間の問題かと思われました。そして73分にヨヴァノヴィッチがボーフムDFをかわしペナルティエリア内に侵入し飛び出してきたルーテと交錯し、ルーテにレッドカードが出されました。しかし、このPKをシャウアーテが失敗してしまいます。
 数的優位となったザントハウゼンですがその後は攻めあぐね、アディショナルタイムの3分も経過したまさにラストプレーでようやくゴールが決まります。ボーフムDFのクリアボールを蹴り返したボールがうまい具合に裏を抜けたシャウアーテにわたり中央へクロスを上げるとファーサイドから走りこんだアドラーが決めて試合終了。終始優勢ながら決定機をつぶしまくっていたザントハウゼンでしたが88分から入ったアドラーに救われた形で何とか勝利を手にすることができました。
 ボーフムはPKの場面、交代で入ったエッサーがPKを止めるなど試合展開を考えればドローでも御の字でしたがうまくはいきませんでした。この試合全体を見ればザントハウゼンの勝利は妥当な結果でした。

 最近のボーフムは決定力不足が課題となっていますが、これがFWの問題かどうか評価のわかれるところです。ここまでFWの1番手とされているスクタパスはこの試合を含めれば公式戦11試合でいまだノーゴール。アイディンも2ゴールしか記録していません。ノイルーラー監督はFWに関してはゴールを決めることよりもチームへの貢献度、例えば自分がつぶれ役になってスペースやシュートコースを作りゴールに貢献することを評価すると言っています。そしてその点でスクタパスを高く評価しているのです。私はそうは思いません。そういうプレーをするのは当然のこととしてFWには点を取る仕事を期待したいのです。相手にとっても点を取れないFWは怖くないし、これまでにもスクタパスがチャンスでゴールを決められなかったことで苦戦をしているのですから。
 この試合に関していえば、2トップはゴール以外の仕事もほとんどできず、また動きも少なかったためコンパクトに守るザントハウゼンにパスコースを消されてしまい苦し紛れのパスがカットされるシーンが目立ちました。またルーズボールへの出足も遅くほとんどザントハウゼンのボールになっていました。
 もともとボーフムは昨シーズンの主力の抜けた穴を埋めきれておらず残留争いをせざるを得ないかなとは思っていました。そしてそのライバルとなるのが前節対戦したアーレンや今節のザントハウゼンだと思います。この2チームと対戦して1ポイントも取れなかったのは非常に痛いと思います。アーレン戦は相手の戦い方にやられてしまった感はあるのですがザントハウゼンには内容的にも完敗でありこれは深刻に考えるべきではないでしょうか。とはいうもののノイルーラー監督は今の選手起用を変えていこうという意思はないようですのでこの先が少々心配になります。
  

2. BUNDESLIGA 2013/14, 9. Spieltag
29.09.2013, 13:30 Uhr, Hardtwaldstadion, Sandhausen
SV Sandhausen 1916 - VfL Bochum 1848 1:0 (0:0)
Sandhausen: Riemann - Schauerte, Olajengbesi, F. Hübner, Achenbach - Linsmayer - Stiefler (88. Adler), Ulm, Thiede (79. Blum) - Jovanovic, Löning
Bochum: Luthe - Freier, Maltritz, Eyjolfsson, Acquistapace - Zahirovic (46. Tiffert), Latza - Tasaka, Cwielong (75. Esser) - Aydin, Sukuta-Pasu (59. Ilsö)
Tore: 1:0 Adler (90.+3)
Rote Karte: Luthe (73.)
Gelbe Karten: Achenbach, Stiefler, Ulm, Jovanovic - Freier
Zuschauer: 4.700.
Schiedsrichter: Patrick Ittrich (Hamburg)

スポンサーサイト

テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

00:07  |  VfL Bochum  |  Trackback(0)  |  Comment(4)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.29 (Sun)

2013 J-League Division 1 第27節 大宮 vs. FC東京

 だいぶ涼しくなりサッカー観戦がしやすくなってきました。しかしそれはシーズンも終盤に近づいているということです。大宮公園でのサッカー観戦も残り少なくなってきました。個人的にも今後は諸事情により観戦できるかどうかわかりません。ですのであと1つくらい勝ち試合を見たいのですが叶うでしょうか。
 第27節の相手、FC東京にはホームでは8連敗中、しかも1点も取れていないという相性の悪さです。


 開始わずか7分で東京はルーカスが先制ゴールを決めましたが、13分に渡邊が決めて同点。これがNACK5スタジアムでの東京戦初のゴールということになります。大宮は37分にノヴァコヴィッチがヨンチョルのクロスをヘディングで決めて逆転します。しかし、ここまでの展開を見ればそのまま終わることはないだろうと思うはずです。大宮は最終ラインでのもたつきが目立ちピンチの連続でした。案の定、前半終了直前の47分に再びルーカスに決められて同点になって前半が終わりました。
 大宮はボランチの青木と金澤が2人ともけがで長期離脱しているため、高橋と和田のコンビが代わりに入っています。実戦は少ないため多くを期待してはいけないとは思いますが、ボールを奪ってから中盤での組み立てができず相手につぶされてしまう形が目に付きました。それにしても最悪の時間に失点しました。


 後半、両チームとも中盤が間延びしてしまいノーガードの打ち合いの様相を呈してきます。この段階ではどちらに点が入ってもおかしくない状態でした。大宮にとって惜しかったのはペナルティエリア内に侵入したチョヨンチョルが後方から倒されたシーン。主審の村上はファールを取りませんでしたが、すぐ目の前で見ていた私の目には明らかにファールに見えました。
 その後、東京はルーカスのハットトリックとなるゴールで逆転。リードを奪うと試合を落ち着かせに入ります。一方、点を取らなくてはならない大宮は勢いに任せて攻めるだけ。アディショナルタイムにはGKの凡ミスなどでさらに2失点し結局は大敗となってしまいました。後半途中まではなんとか試合になっていましたが最後の2:5という点差に両チームの力の差が表れたように思います。


 すでに目標を見失ってしまったような試合を見せた大宮ですが、まだシーズンは終わっていません。残り試合では勝敗はともかくとして少しでも希望が見いだせるような試合を見せてほしいと思います。とにかく何もせずにただ漫然と試合をするのだけはやめてほしいです。そんなことでは来季は本当に危険です。


2013 Jリーグ Division1 第27節
2013年9月28日(土), 19:00, NACK5スタジアム
大宮アルディージャ - FC東京 2:5 (2:2)
大宮: 江角 - 今井 (88. 長谷川), ニール, 菊地, 下平 - 高橋, 和田 (77. 上田), チョ ヨンチョル (84. 富山), 渡邉 - ノヴァコヴィッチ, ズラタン
東京: 権田 - 徳永, 森重, チャン ヒョンス, 太田 - 高橋, 米本 (88. 三田), 長谷川, 東 (87. ヴチチェヴィッチ), ルーカス - 渡邊 (70. 平山)
得点: 0:1 ルーカス (7.), 1:1 渡邊 (13.), 2:1 ノヴァコヴィッチ (37.), 2:2 ルーカス (45.+2), 2:3 ルーカス (66.), 2:4 三田(90.), 2:5 平山(90.+4)
警告: 和田 - 徳永
観客: 11,539人
主審: 村上 伸次

テーマ : 大宮アルディージャ - ジャンル : スポーツ

タグ : スタジアム観戦記

01:35  |  Omiya Ardija  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.28 (Sat)

ブンデスリーガ2013/2014 第7節 アウクスブルク vs. グラートバッハ

 アウェイで勝つのはこうも難しいことなのか…。グラートバッハはアウクスブルクで終盤までリードしながら88分に追いつかれ勝利を逃してしまいました。

 アウクスブルクは1部に昇格して3シーズン目。昨シーズンの終盤あたりから戦力的にも充実しもはや格下と考えてはいけない相手です。過去も1部での対戦ではアウェイでは1敗1分と勝利がなく簡単にポイントを取れる試合ではないことは想像できました。

 グラートバッハは累積警告でシャカが出場停止となり、今季初めてノルトヴァイトがスタメンで登場しクラマーとコンビを組みました。前半からアウクスブルクに勢いを感じました。鋭い出足で相手にプレッシャーをかけパスミスを誘発しルーズボールもほとんど奪っていました。グラートバッハも23分にアランゴがラファエルとのコンビネーションから中央を突破しクロスバーを直撃するシュートを撃つなど随所に持ち味を出しましたが全体的に見ればアウクスブルクの勢いに押され自由にさせてもらえなかった感じです。そんな展開だったので27分にアンドレ・ハーンにブンデスリーガ初ゴールを決められて先制を許してしまったのも必然に思えました。
 グラートバッハは33分にラファエルとノルトヴァイトのコンビネーションで右サイドを攻略しあいた中央へ入ったクルーゼがフェイントで相手を簡単にかわし右足でゴールを決めて同点に追いつきました。さすが代表選手。素晴らしいゴールでした。

 後半に入ってもアウクスブルクの運動量は落ちずグラートバッハに追加点の気配は感じません。ファヴレ監督は精彩を欠いていた感のあるヘアマンに替えてフルゴタを投入します。これが的中し3分後の71分にクルーゼが左サイドから入れたクロスをゴール右隅に左足で流し込んでついに勝ち越しました。フルゴタはスピードとテクニックを兼ね備えた選手で試合が膠着したときに流れを変えてくれる選手です。調子にムラがなくなればよい選手になると思うのですが・・・。
 1点リードしたグラートバッハは守りに入ってしまったのか下がり全体が下がり気味になりアウクスブルクが攻める展開になります。ここで守り切れればよかったのですが、88分に途中交代で入ったミリックにブンデスリーガ初ゴールを許してしまい同点に追いつかれてしまいました。その後、ファヴレ監督はデヨング、ブラーウェルスを入れパワープレーを試みますが時間は残っていませんでした。

 終盤に追いつかれてしまい勝ち試合を逃してしまったという印象が強く非常に悔しさが残りますが、冷静に見ればアウクスブルクのアグレッシブな戦いぶりに押されている時間が長かったのは事実でドローというのは妥当な結果だと思います。とりあえずこれまですべて負けていたアウェイで初めてポイントを取れたということを前向きに考えるべきでしょう。
 今季初のスタメンとなったノルトヴァイトですが悪くはなかったと思います。チャンスには攻撃にも参加し得点にも絡みました。中盤の汗かき役に徹するクラマーとの組み合わせもよいのではないでしょうか。気になるのはデヨングです。この試合が4試合目の出場ですが、すべて終盤、それも残り5分からの出場が多くこの試合にいたっては89分からの出場。彼のプレースタイルを考えてもこんな短い時間で結果を残せというのが無理な話です。デヨングに関してはアヤックスが獲得に動く等という噂話も出てます。もちろん現時点では本人は否定していますがグラートバッハへの移籍前にオファーがあったのは事実のようです。正直なところグラートバッハでこのような使われ方がずっと続くようであれば残念ですが彼本人にとっては移籍したほうがよいのかもしれません。

<参考記事>
Luuk de Jong bei Ajax Amsterdam im Gespräch (RP Online)


1. BUNDESLIGA 2013/14 7.Spieltag
27.09.2012, 20:30 Uhr, SGL-Arena, Augsburg
FC Augsburg - Borussia M'gladbach 2:2 (1:1)
Augsburg: Manninger - Verhaegh, Callsen-Bracker, Klavan, Ostrzolek - Baier - Hahn, Moravek (76. Holzhauser), Halil Altintop (76. Milik), Werner (86. Vogt) - Mölders
Borussia: ter Stegen - Jantschke, Stranzl, Dominguez, Wendt - Kramer, Nordtveit - Herrmann (68. Hrgota), Arango (89. de Jong) - Raffael (90.+3 Brouwers) - Kruse
Tore: 1:0 Hahn (27.), 1:1 Kruse (33.), 1:2 Hrgota (71.), 2:2 Milik (88.)
Gelbe Karten: Verhaegh, Hahn - Stranzl, Hrgota, ter Stegen
Zuschauer: 30.352
Schiedsrichter: Michael Weiner (Giesen)

テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

12:50  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.21 (Sat)

2013 J-League Division 1 第26節 大宮 vs. 仙台

 Jリーグ第26節大宮対仙台の試合を観戦にNACK5スタジアムへ行ってきました。


 キックオフの前はまだ日差しが強いですがさすがに暑さは和らぎ秋の気配を感じます。


 私は普段はNACK5スタジアムのアウェイゴール裏には行かないのですが、ちょっと覗いてみると売店に長い行列ができていました。確かにこれはサポーターにとってみればアウェイの洗礼ですね。改善が必要でしょう。


 試合は仙台が石川とリャンのゴールで勝利しました。残念ながら大宮は全くよいところがありませんでした。以上です。


2013 Jリーグ Division1 第26節
2013年9月21日(土), 16:00, NACK5スタジアム
大宮アルディージャ - ベガルタ仙台 0:2 (0:0)
大宮: 江角 - 今井, ニール, 菊地, 下平 - 高橋, 和田, 渡邉 (84. 鈴木), チョ ヨンチョル (78. 富山) - ノヴァコヴィッチ, ズラタン (84. 長谷川)
仙台: 林 - 菅井 (77. 石川(大)), 渡辺, 鎌田, 石川(直) - 富田, 太田 (90.+2 松下), 梁, 角田 - 柳沢 (78. 赤嶺), ウイルソン
得点: 0:1 石川(直) (53.), 0:2 梁 (73.)
警告: 和田 - 梁
観客: 11,185人
主審: 木村 博之

テーマ : 大宮アルディージャ - ジャンル : スポーツ

タグ : スタジアム観戦記

23:17  |  Omiya Ardija  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.21 (Sat)

ブンデスリーガ2013/2014 第6節 グラートバッハ vs. ブラウンシュヴァイク

 ブンデスリーガ第6節、グラートバッハの対戦相手のブラウンシュヴァイクは久しぶりの1部復帰です。両チームの前回の対戦は1984/85シーズンまでさかのぼらなくてはなりません。ちなみにそのシーズンはグラートバッハがホームで10:0、アウェイでも4:0で圧勝しています。
 今季のグラートバッハはアウェイでは3戦全敗ですがホーム2試合はいずれも3点差で勝利しホームでの強さを見せつけています。相手のブラウンシュヴァイクがここまで未勝利で戦力的にも落ちることからグラートバッハの有利なのは間違いありません。ただ、ブラウンシュヴァイクも前節はニュルンベルク相手に良い内容で勝点を取り調子は上がってきているようなので油断はできません。
 
 試合開始直後から予想通りにグラートバッハがボールを支配しブラウンシュヴァイクが守る展開となります。これは両チームの監督も想定していた通りでそのあとが問題です。グラートバッハのファヴレ監督はボール保持率という数字は意味がなくゴール前での質の高さ、そして相手に守られてもバランスを崩さず我慢することを課題に掲げ、ブラウンシュヴァイクのリーバークネヒト監督は1対1での強さと切り替えの早さをポイントとしていました。
 グラートバッハは6分にヘアマンとのコンビネーションからクラマーがゴールライン際まで攻め込み決定機を作りますがラファエルのシュートはゴール前に固まった相手DFにブロックされて決まらず。8分にはアランゴのシュートをGKがこぼしたところにラファエルが詰めていましたがシュートは枠をはずしてしまいました。一方、ブラウンシュヴァイクはボールを奪った時のカウンターではベララビが低い位置から一人でシュートまで持っていくなど能力の高さを見せますがほとんどチャンスは作れず防戦一方の状態が続きます。
 ボールを支配しながら少々攻めあぐねている感のあったグラートバッハですが 22分にアランゴのパスを受けて左サイドに抜けたヴェントがフェイントで相手をかわして右足で先制ゴールを決めました。筋肉系のトラブルによりこの試合を欠場したダエムスの代役、ヴェントがしっかりと仕事をしました。これはこの試合の中では非常に大きな意味を持つゴールとなりました。守っているだけとはいかなくなったブラウンシュヴァイクには守備のほころびが見られるようになりそこをグラートバッハの強力な4人の攻撃陣がつけこみます。26分にはヘアマンがドリブルで中央に切り込み絶妙のタイミングで抜け出したラファエルにパス。ラファエルのシュートがゴールネットを揺らしましたが惜しくもオフサイド。しかし31分にはクルーゼのクロスをラファエルが頭で決めて2点差としてハーフタイムに入りました。

 しかし、後半は一転してブラウンシュヴァイクが攻撃に転じるようになりそのプレッシャーを受けたグラートバッハはパスミスを連発するようになります。58分にブラウンシュヴァイクはカリジウリからのスルーパスに反応して右サイドに抜けたベララビからの折り返しをボーラントが決めて1点を返し、そのわずか2分後にもベララビの右サイドからのクロスをクンベラがフリーでヘディングシュートを放ちあわや同点というシーンまで作りました。
 楽勝となるはずが一転して嫌な流れになってしまったグラートバッハでしたが、72分にアランゴがペナルティエリア内で倒されPK獲得。クルーゼが決めて2点差とし、さらに76分にはクルーゼのミドルシュートが相手に当たって角度が変わりGKがこぼしたボールにラファエルが詰めて3点差。これで勝敗は決まりました。

 この試合のグラートバッハは相手が格下のブラウンシュヴァイクだったというこことは差し引いても攻撃面ではやりたいサッカーができました。前半はコンパクトに戦う相手に苦労はしたものの先制ゴールを決めて自分たちの流れに持ち込むことができました。後半は全体的に運動量が落ち相手のプレッシャーを受けてしまうことになった点は不満が残りますが3点差での勝利は両チームの実力が反映された妥当な結果だと思います。願わくばこのような試合をアウェイゲームでも見たいものです。
 このブログで繰り返し書いていますが、グラートバッハはとにかく型にはまれば強さを見せますが、相手によってあるいは相手の戦術次第では全く力を発揮できずに敗れてしまいます。次節の相手アウクスブルクに対しては戦力的には優位に立っているもののアウェイではあまり相性が良いとは言えません。そんな相手とどう戦うのか注目したいと思います。


1. BUNDESLIGA 2013/14 6.Spieltag
20.09.2012, 20:30 Uhr, Stadion im Borrusia-Park, Mönchengladbach
Borussia M'gladbach - Eintracht Braunschweig 4:1 (2:0)
Borussia: ter Stegen - Jantschke, Stranzl, Dominguez, Wendt - Kramer, Xhaka (76. Nordtveit) - Herrmann (81. Hrgota), Arango (89. Younes) - Raffael - Kruse
Braunschweig: Petkovic - Kessel, Bicakcic, Dogan, Reichel - Caligiuri, Theuerkauf - Elabdellaoui, Boland - Bellarabi, Kumbela
Tore: 1:0 Wendt (22.), 2:0 Raffael (31.), 2:1 Boland (58.), 3:1 Kruse (72., Elfmeter), 4:1 Raffael (76.)
Gelbe Karten: Jantschke, Xhaka - Bellarabi
Zuschauer: 50.064
Schiedsrichter: Peter Gagelmann (Bremen)

テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

13:02  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.16 (Mon)

ブンデスリーガ2013/2014 第5節 ホッフェンハイム vs. グラートバッハ

 グラートバッハはホッフェンハイムには相性が悪く過去の対戦ではホームで1勝を記録しているだけでアウェイでは1勝もできていません。グラートバッハが強かった2011/12シーズンも敗れているし、ホッフェンハイムが辛うじて1部残留を決めた昨シーズンも勝てませんでした。ジンスハイムのスタジアムは見やすくてよいスタジアムで好印象を持っているのですが、こと試合となると全く良い印象がありません。
 ここまでグラートバッハは2勝2敗ですがホームでの2勝は今シーズンに期待を抱かせる素晴らしい内容でした。一方のホッフェンハイムは1試合平均3得点という攻撃力を示しながら1試合平均3失点という守備の弱さを露呈。しかもこの試合は攻撃の中心ロベルトフィルミーノを怪我で、セットプレーで強さを見せるサリホヴィッチを出場停止で欠き攻撃力は落ちた状態です。普通ならグラートバッハ有利と予想されても不思議ではない対戦ですが、過去の対戦を考えるとそう簡単にいくようには思えませんでした。

 さて試合です。前半からグラートバッハがボールを支配し攻め立てますが、ホッフェンハイムは組織的な守備で粘り強く対応、グラートバッハにスペースを与えません。ホッフェンハイムはボールを奪うとサイドを使って反撃しゴール前で決定力のあるモデストが勝負するという形でゴールを狙います。グラートバッハにとってこういう戦術を取られると攻撃が思い通りにいかずフラストレーションがたまります。守備的な相手には先制点が重要なのでとにかく我慢してほしかったのですが、前半終了直前、最悪の時間に左サイドをエルユヌシが切り込まれ中央に入れたクロスにモデストが頭で合わされ先制を許してしまいました。

 1点をリードしたホッフェンハイムがされに守備的になったこともあって後半はグラートバッハが一方的に攻める形になります。後半開始間もない時間帯にアランゴやラファエルに決定機がありましたが決めきれず、逆にモデストのスルーパスからフォラントに決められて2点差にされてしまいました。グラートバッハにとってはもっとも警戒すべき選手に決められ苦しくなってました。その後、グラートバッハは途中交代で入ったフルゴタが追撃のゴールを決めます。この試合のフルゴタは絶好調で相手を混乱させ決定機を作り出していました。しかし、その後も何度かあった決定機でもゴールは奪えずホッフェンハイムに守り切られてしまいました。 

 試合前のプレスカンファレンスでギズドル監督はグラートバッハの手本になるチームと称賛したうえで組織的に戦いカウンターに注意を払わないといけないというような話をしていたのでなんとなくこんな試合展開になるのではないかという気はしていました。ギズドル監督は試合後にも「意識して守備をしたかった。グラートバッハ戦では相手の思うつぼにはまってはならないのは明らかだから。攻守の早い切り替えからゴールチャンスを作りたかったがうまくいってうれしい。」とコメントしています。相手の戦術にやられたという印象が強い試合でした。
 グラートバッハが苦戦する試合展開としてバイエルンやレバークーゼンのように攻撃でプレッシャーをかけられ中盤が押し込まれてカウンターの威力が半減してしまう展開、そしてこのホッフェンハイム戦のようにコンパクトに守られてしまう展開の2パターンがあります。前者はレバークーゼン戦、後者はフライブルク戦などによく見られる傾向です。どちらについても言えますがグラートバッハは自分たちのやりたいことが封じられてしまうともうなす術なしという感じです。そんな状況を打開するためには戦術面でのオプションを増やして状況に応じて使い分けていければよいと思うのです。もちろん口で言うほど簡単なことではないでしょうが今シーズンのメンバーはある程度それが可能なメンバーが揃っていると思います。それができれば、現在チーム戦術に合わずに干された状態になっている選手たちにも活躍の場が生まれると思うのです。とにかく同じチームに何度も同じような負け方をしているようではELを目指すことはできません。


1. BUNDESLIGA 2013/14 5.Spieltag
15.09.2012, 15:30 Uhr, Wirsol Rhein-Neckar-Arena, Sinsheim
TSG Hoffenheim 1899 - Borussia M'gladbach 2:1 (1:0)
Hoffeinheim: Casteels - Beck, Abraham, Vestergaard, Johnson - Polanski, Rudy (78. Süle) - Volland, Herdling (56. Strobl), Elyounoussi - Modeste (71. Schipplock)
Borussia: ter Stegen - Jantschke, Stranzl, Dominguez, Daems - Kramer (70. de Jong), Xhaka - Herrmann (65. Hrgota), Arango (70. Younes) - Raffael - Kruse
Tore: 1:0 Modeste (45.), 2:0 Volland (54.), 2:1 Hrgota (75.)
Gelbe Karte: Beck, Modeste, Abraham - Jantschke, Xhaka
Zuschauer: 29.447
Schiedsrichter: Christian Dingert (Lebecksmühle)



テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

18:53  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.16 (Mon)

2. ブンデスリーガ 2013/14 第7節 フュルト vs. ボーフム

 ボーフムは前節のパダボーン戦は前半0:2とリードされながら後半で逆転し4:2で勝利を収めました。ハーフタイムにスクタパスに替えてイルセを使ったのが大当たりした形です。前半で退いたスクタパスはリーグ戦でパダボーン戦の前半まではフル出場しながらノーゴール。ポカールも含めてもまだゴールを決めていませんし、前節は彼が退いた途端にチームが見違えるようによくなったことから、この試合はスクタパスを外し活躍を期待できるイルセを使うのではないかとの予想もありました。しかし、ノイルーラー監督のスクタパスへの評価、期待は思った以上に大きなものがあるようで、このフュルト戦もスクタパスが先発でアイディンと2トップを組み、イルセが控えに入りました。スクタパスと2トップを組むアイディンは2シーズン前のフュルト戦で相手選手の悪質なファールにより昨シーズンのほとんどを棒に振る大怪我をしていることもあり心に期すものはあったかと思います。
 対するフュルトはここまで4勝2分で無敗と素晴らしいスタートを切りました。特に守備は安定感抜群でボーフムは1点を取るのに苦労すると予想していました。

 ところが試合はその予想に反する展開になりました。キックオフ間もない4分にボーフムが早くも先制点を奪うのです。中盤で相手のパスをフライヤーがカットしユンクヴィルトにボールを預け自ら右サイドを駆け上がります。ユングヴィルトからのパスを受けたフライヤーが中央に入れたボールをシヴィーロンが右足でカーブをかけてゴール右隅に決めました。立ち上がりにフュルトは単純なパスミスが多くそこをボーフムがつけこんだ形です。
 先制したボーフムはかなり自陣深く引きカウンターを狙います。ボーフムがここまで思い切り引くのも珍しい気がしましたが、それがうまく行ったのか25分に再びカウンターから追加点を入れます。中盤に下がっていたスクタパスがヘディングで競り勝つとこのボールを拾ったシヴィーロンが左から中央のアイディンにパス。アイディンが後ろに戻したところにボールを田坂がミドルシュートを決めました。これも左足でカーブをかけてゴール左隅ぎりぎりを狙った素晴らしいシュートでした。
 しかし、田坂はそのわずか6分後に早くもピッチを後にすることになります。すでに早い時間帯に警告をもらいその後も主審に厳しくファールを取られていたのでノイルーラー監督が彼の退場を警戒して交代したのだと思いますが田坂はもちろん不満だった様子でノイルーラーがしきりになだめている姿が映し出されていました。

 後半48分にボーフムはカウンターから2対1の状況を作り3点差になるかと思いましたが副審はオフサイドのジャッジ。これは明らかなミスジャッジでボーフムが2点リードしていたから良かったものの1点差や同点であれば大変な問題になるところでした。このチャンス以降、ボーフムは田坂が退いたこともあって攻撃の形を作ることができなくなりました。
 フュルトは後半から入ったアゼミが中盤でリズムを作り攻めますがゴールに迫った後のラストプレーの精度を欠き最後まで得点を奪えませんでした。

 2点差でボーフムの勝利に終わったこの試合、ボーフムのアウェイでの戦い方がチーム全体で意思統一された結果ではないかと思います。守備的に戦いカウンターで攻める戦術の中で攻守の切り替えがチーム全体として素早くでき、攻撃に移った後も厚みのある攻めを展開できたように見えます。格上のチームとアウェイで戦うときにこの試合のような戦い方が徹底できればある程度の結果は残せるのではないでしょうか。


2. BUNDESLIGA 2013/14, 7. Spieltag
15.09.2013, 13:30 Uhr, Trolli Arena, Fürth
SpVgg Greuther Fürth - VfL Bochum 1848 0:2 (0:2)
Fürth: Hesl – Brosinski, Korcsmar, K. Kraus, Gießelmann – Sukalo, Sparv (66. Trinks) – Baba (46. Azemi), Drexler (76. Weilandt), Stieber – Füllkrug
Bochum: Luthe – Freier (73. Eyjolfsson), Maltritz, Fabian, Acquistapace – Tasaka (31. Zahirovic), Latza, Jungwirth, Cwielong (70. Ilsö) – Sukuta-Pasu, Aydin
Tore: 0:1 Cwielong (4.), 0:2 Tasaka (25)
Gelbe Karten: Gießelmann - Tasaka, Cwielong, Zahirovic, Jungwirth
Zuschauer: 10.000.
Schiedsrichter: Robert Kempter (Sauldorf)

テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

18:37  |  VfL Bochum  |  Trackback(0)  |  Comment(2)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.01 (Sun)

ブンデスリーガ2013/2014 第4節 グラートバッハ vs. ブレーメン

 今季のグラートバッハは、開幕戦は相手がバイエルンなのでホームでハノーファー相手に素晴らしい試合を見せたかと思えばアウェイでは不甲斐ない試合でレバークーゼンに敗れてしまいました。第4節の対戦相手ブレーメンに対しては過去はホームでは良い試合をすることが多かったという印象が残っています。ブレーメンといえばリーグ屈指の攻撃力を持ちながら守備力には問題を抱えていることが多く、過去はグラートバッハがホームでは相手の弱点をつけていたのだと思います。
 しかし、今季のブレーメンは長年チームを率いてきたシャーフに代わりデュットが新監督に就任。ここまでの3試合からはこれまでと違い組織的な守備で勝利を積み上げてきた印象を受けます。ファヴレ監督もブレーメンの守備力、そしてカウンターの強さを警戒し、攻撃の組み立てをしっかりと考えていかなくてはならないと警戒していました。

 前半はグラートバッハは主導権を握りながらなかなか崩しきれない展開が続きます。ブレーメンが思った通りに組織的に守備でなかなかスペースを与えてくれませんでした。ただし、アウェイでのバイエルン戦やレバークーゼン戦とは違い、ブレーメンがさほど前へプレッシャーをかけてこないのでグラートバッハは余裕をもって戦うことはできていて相手のカウンターに対してもしっかり対応はできていたと思います。
 36分、センターラインより手前からシャカがアランゴへのロングパスを出すと、アランゴは左サイドをオフサイドぎりぎりタイミングで抜け出し、左足でゴールを決めて先制しました。結果論ではありますが、このゴールが試合の勝敗に非常に大きな影響を与えました。前半のグラートバッハはボランチと攻撃的な4人が分断されることなく非常に良いコンビネーションで何度も相手を崩そうと試みます。特にこの試合はシャカが攻撃的な役割を担いクラマーがバランスをとり2人の間の関係もかなり良くなってきたように思います。

 後半に入り53分にグラートバッハが追加点を奪います。ヤンチュケのミドルシュートを相手GKがはじいたボールをラファエルが押し込みました。これでますます優位に立ったグラートバッハはその後は危なげなく試合を進めノルトヴァイトのオウンゴールで失点はしましたが、その後クルーゼとヘアマンもそれぞれゴールを決めて4:1で試合が終わりました。

 後半は一方的な展開になりましたが、やはり重要なのは先制点。特に今季のブレーメンのような組織的に守りカウンターに強さのあるチームと対戦した場合、先制されてしまうとどうしても無理に点を取りに行こうとしてバランスを崩しカウンターでさらに失点を積み重ねるというのがこれまでのグラートバッハの悪い点でした。しかし、先制できたことにより落ち着いてゲームの組み立てができバランスを崩すことはありませんでした。むしろ相手のブレーメンがそんな悪い形に陥ってしまったように思います。先制点がブレーメンに入っていたら全く逆の結果になっていたかもしれません。

 とにかく、ホームで2試合続けて快勝したというのは喜ばしいことです。この試合ではボルシアの誇る「ファンタスティック・フォー」が1ゴールずつ記録しました。自分の得意の形に試合を持ち込めた時にはそれなりに力を発揮できることはわかりました。しかし、そうでない場合、例えば前節のレバークーゼン戦のように相手にプレスをかけられ押し込まれる展開になった時や、極端に守備的に戦う相手に対してなかなか先制できないような展開になった時にどう状況を打開するのかといった部分はまだ見えません。本気でヨーロッパを目指すのであれば試合展開や相手の特徴に応じて対応できるオプションを持っていなくてはいけないと思います。今季はそういった苦しい展開での結果もある程度期待したいと思っています。
 

1. BUNDESLIGA 2013/14 4.Spieltag
31.08.2012, 15:30 Uhr, Stadion im Borrusia-Park, Mönchengladbach
Borussia M'gladbach - SV Werder Bremen 4:1 (1:0)
Borussia: ter Stegen - Jantschke, Stranzl, Dominguez, Daems - Kramer, Xhaka (61. Nordtveit) - Herrmann (86. Hrgota), Arango (89. Wendt) - Raffael - Kruse
Bremen: Mielitz - Fritz, Prödl, Caldirola, Gebre Selassie - Makiadi, F. Kroos - Elia (30. di Santo), Hunt - Junuzovic (76. Yildirim) - Petersen (68. Arnautovic)
Tore: 1:0 Arango (36.), 2:0 Raffael (53.), 2:1 Nordtveit (69., Eigentor), 3:1 Kruse (74.), 4:1 Herrmann (85.)
Gelbe Karten: Jantschke, Xhaka, Kramer - /
Zuschauer: 53.392
Schiedsrichter: Günter Perl (Pullach)

テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

21:46  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2013.09.01 (Sun)

2013 J-League Division 1 第24節 大宮 vs. 横浜FM

 監督交代の効果もなく連敗を続ける大宮ですが、ついにクラブのワースト記録を更新してしまったようです。例年、夏場は失速し秋になると調子を上げてくるという特徴はありますが春に過去に例のない勢いで勝ってしまったので反動も過去に例のない大きなものになってしまったということでしょうか。
 とにかく1つでよいので勝ち点を取れれば自信回復につながるのではないかと思うのですが、対戦相手は首位の横浜です。正直なところ勝てる可能性はかなり低いと思いますが次節以降につながる何かが得られることを期待してスタジアムへ向かいました。


 この試合の大宮はズラタンが前節の川崎戦で退場となり出場停止、代わってニールが初スタメンでCBに入りました。またこれまでCBで使ってきた高橋を中盤のアンカーに置く4-1-4-1のシステムをとりました。横浜の攻撃の起点となる中盤を抑えようとする意図でしょう。 


 前半、大宮の守備的な戦術は成功したように思えます。これまで度々繰り返してきた早い時間帯での失点もなく比較的落ち着いてプレーできていたと思います。中盤の危険な位置での不用意なパスミスは相変わらず散見されましたが、ピンチに直結することはありませんでした。前半、横浜の決定機はセットプレーによるものがほとんど。特に11分に中村のフリーキックを頭で合わせた中町のシュートがクロスバーに当たった場面が最大の決定機でした。
 一方で大宮もチャンスは作れていませんでしたが、42分にニールから左サイドに抜けたノヴァコヴィッチへスルーパスができるとノヴァコヴィッチが相手DFを引き付けて中央の渡邊へ折り返し、渡邊がゴール左隅を狙い見事に決めて先制し前半を終えました。これは本当に値千金のゴールでした。私は前半の大宮の戦い方を見たらスコアレスで折り返せれば上出来かなと思っていたので1点リードというのは想定以上の結果です。

 後半は大宮の守備意識が高くなり全体がほとんど引いた状態になりました。必然的にボールは横浜が支配し大宮がひたすらそれを跳ね返すという展開になります。危ない場面は何度もありましたが最後の最後で大宮の選手が体を張って防ぎ、江角もファインセーブを連発しました。試合終盤には大宮にもカウンターから追加点のチャンスにつながりそうな場面がありましたが決まらず、1:0のまま試合が終わり、大宮はホームで首位の横浜を相手に連敗を止めました。


 試合内容は別にしてまず結果を残せたことが大きいと思います。チームには当然好不調の波はありますが不調の時に自信を失ってしまうとなかなか再浮上できなくなってしまいます。連敗中の大宮はその状態で、素人の私の目からは、自信を失った選手がミスを恐れて判断が遅れそれがさらなるミスを誘発するという悪循環に嵌っているように見えました。自信を回復するにはどんな形でもよいのでまずひとつ結果を残すことが重要です。客観的に見れば失点の多さが連敗の原因でしたので、守備的な戦術をとったことも理解できます。
 そして、この試合はシステムや内容がどうであれとにかく選手の気迫が伝わってきました。このような試合を見たのは本当に久しぶりです。この試合の勝利で大宮の勝ち点は39となりこれでまず第一の目標であるJ1残留は間違いないでしょう。あとは残り10試合でどれだけ勝ち点を積み上げることができるか。クラブが目標としている53ポイントまではあと14と厳しいですが、この勝利をきっかけに調子を戻せれば決して不可能な数字ではないと思います。


2013 Jリーグ Division1 第24節
2013年8月31日(土), 19:00, NACK5スタジアム
大宮アルディージャ - 横浜Fマリノス 1:0 (1:0)
大宮: 江角 - 今井, ニール, 菊地, 下平 - 高橋, 金澤 (54. 和田), 青木, 渡邉 - チョ ヨンチョル (85. 富山), ノヴァコヴィッチ (90.+1 長谷川)
横浜: 榎本 - 小林, 栗原, 中澤, ドゥトラ - 中町 (90.+1 ファビオ), 小椋, 兵藤 (85. 端戸), 中村, 齋藤 (72. 藤田) - マルキーニョス
得点: 1:0 渡邊 (42.)
警告: チョ ヨンチョル, 金澤, 江角, 今井 - 齋藤, 栗原, 小林
観客: 12,932人
主審: 佐藤 隆治

テーマ : 大宮アルディージャ - ジャンル : スポーツ

タグ : スタジアム観戦記

21:00  |  Omiya Ardija  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑
 | BLOGTOP |