2016.10.28 (Fri)

DFBポカール 2016/17 2回戦 ヴァルドルフ vs. ダルムシュタット

 DFBポカールの2回戦。2日間にわたり行われた16試合の中で最も注目度が低いと思われるヴァルドルフ(レギオナルリーガ所属)とダルムシュタット(ブンデスリーガ1部)の試合に敢えて注目してみました。

 FCアストリア・ヴァルドルフのホームタウンのヴァルドルフはバーデン=ヴュルテンベルク州北部にある人口約15,000人の小さな町、ツヴァイテリーガ所属のザントハウゼンのホームタウンのザントハウゼンとは隣接していて2つの町は直線距離で約5キロしかありません。FCアストリア・ヴァルドルフは今季はレギオナルリーガ南西部に所属していますが15試合を終了した時点で19チーム中13位と低迷しています。DFBポカール1回戦はボーフムと対戦して延長戦まで戦い4:3で勝利しています。

 ヴァルドルフのスタジアムは大変小さくこの試合はチケット完売ですが、それでも入場者数は4000人となっていました。それほど遠くはないダルムシュタットからは多くのサポーターが来ていたようです。
 今季からダルムシュタットのゴールマウスを守るのはミヒャエル・エッサー。オーストリアのグラーツから加入した選手ですが、その前は長くボーフムに在籍していました。ボーフム育ちの選手が1部リーグのクラブで主力として活躍する姿を見るのは嬉しいことです。

 さて試合ですが、序盤はダルムシュタットがブンデスリーガの力を示すように攻めまくりました。ダルムシュタットの攻撃の特徴としてはボールを奪うとロングボールを使い手数をかけずにゴール前へボールを運びゴール前ではフィジカル勝負を挑むという、かなり古臭いサッカーをするのですが今ではそれが新鮮に感じられることもあります。今季から監督がノルベルト・マイヤーに変わりましたがそのスタイルは今のところ大きく変わってはいないようです。しかし、ダルムシュタットはいくつかあった大きなチャンスを得点につなげることができませんでした。
 一方のヴァルドルフはなかなか守備意識が高くまた数は少ないもののカウンターではしっかりとパスをつなぎシュートまで持っていき、またセットプレーでも空中戦に競り勝つなど得点の匂いを感じさせます。そして、32分にペナルティエリアに思い切りよく切りこんだペロフスキの左からのクロスに対し、エッセーの前に飛び込んだヒレンブラントが右足で合わせて角度を変えてゴール。ヴァルドルフが先制に成功しました。ダルムシュタットのマイヤー監督は「ヴァルドルフが試合をよく理解し良いカウンターを仕掛けるこことができるチームだということは試合前からわかっていたが、それを阻止できなかった。」とコメントしています。ダルムシュタットの攻勢は変わりませんでしたが、ヴァルドルフも次第に慣れてきたようでダルムシュタットの決定的なチャンスは減ってしまいました。

 後半に入ると時間の経過とともにヴァルドルフの選手たちに疲労が出てきたようでダルムシュタットの攻撃の時間がさらに長くなります。ヴァルドルフは守備で精一杯の状態でしたが、ダルムシュタットもフィニッシュの精度が著しく欠けていました。65分にヘラーからベツヤクとつなぎコラックがフリーになりますが焦ったのか大きく枠を外してしまいました。70分にはゴンドルフの右からのクロスを中央のシプロックがダイレクトで合わせますが大きくふかし枠を捉えることができません。精度の高いキックを蹴れるヴランチッチや高さのあるシュトローエンゲルを入れて明らかにパワープレーを狙いますが不発。むしろ、ヴァルドルフに何度もカウンターから決定機を作られる始末。ヴァルドルフにもう少しでも決定力がある選手がいたらもっと試合を決着することができたかもしれません。それでも最後まで守備での集中力を切らさずに戦い抜いたヴァルドルフが1:0で勝利しました。
 4部のクラブがトップリーグのクラブを破ったのだからジャイアントキリングなのかもしれませんが、試合を通してみると全くおかしくない結果だったと思います。ダルムシュタットの不甲斐なさよりもヴァルドルフの戦いぶりを称賛すべきでしょう。

 勝ったヴァルドルフはベスト16に進み3回戦の対戦相手は2部のビーレフェルトに決まりました。もちろん厳しい試合になることは間違いありませんが、この試合のような集中力をもって戦うことができればよい試合はできるのではないでしょうか。次の試合も注目したいと思います。


DFB Pokal 2016/17 2. Runde
26.10.2016 18:30 Uhr FC-Astoria-Stadion, Walldorf
FC Astoria Walldorf - SV Darmstadt 98 1:0 (1:0)
Walldorf: Rennar - Kiermeier, Nyenty, Kizilyar, Pellowski - Polat, T. Kern - Hillenbrand (82. Steffen Haas), Schön(78. Hellmann), M. Meyer (85. Straub) - Carl
Darmstadt: Esser - Höhn, Milosevic, Sulu, Holland - Niemeyer (68. Vrancic), Gondorf - Schipplock (76. Stroh-Engel), Obinna (46. Bezjak), Heller - Colak
Tore: 1:0 Hillenbrand (32.)
Gelbe Karten: / - /
Zuschauer: 4000 (ausverkauft)
Schiedsrichterin: Bibiana Steinhaus (Langenhagen)
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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

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2016.10.23 (Sun)

2016 J-League Division 1 2ndステージ第15節 大宮 vs. 湘南

 代表戦やカップ戦によるリーグ戦中断されており、スタジアムでの観戦は久しぶりのように感じます。今季も残り3試合となりリーグ戦の結末もだいぶ形が見えてきました。大宮の対戦相手の湘南はこの試合に勝利しないとJ2への降格が決まってしまうため、必死に戦うことが予想されます。それは抜きにしても湘南相手には油断をすると隙を突かれて痛い目にあわされるという気がします。この試合では、そのような全く油断のならない相手に対して大宮が果たしてどのように戦うのかを注目したいと思っていました。


 前半、キックオフからしばらくは大宮がボールを保持する形となるものの湘南も前線からの激しいプレスで応戦。大宮はそれを掻い潜ってゴールを狙うという形になります。湘南は攻守の切り替えが早くボールを奪った後のカウンターでも攻撃参加する人数はしっかり揃っていて厚みのある攻撃を展開していました。しかし、プレッシャーのかかる試合で選手に硬さがあったのか、プレーの精度が悪くせっかく良い形でボールを奪ってもゴールまでなかなかつなげることができませんでした。
 試合が動いたのは31分でした。横谷のフリーキックに対しゴール前でパンチングに行った村山がボールに触れず、こぼれたボールはムルジャの前へ。これをムルジャが難なく押し込み大宮はラッキーな先制点を奪いました。さらに5分後には泉澤が大山とのコンビネーションから抜け出してゴールを決めます。こちらも湘南の守備に問題があったように思います。
 そんな具合で試合展開としては互角に見えた前半は結果的にはしっかりとチャンスをゴールに結びつけた大宮が2点リードして終わりました。


 後半に入るとリードされた湘南がジネイ、長谷川を投入し、前線の活性化を図ります。すると開始早々に彼ら2人に決定機がありうまくいくかと思いましたが、大宮が追加点を決めます。横谷の右からのクロスを中央で相手と競ったムルジャが頭で決めました。3点差となり勝敗は決まったように見えましたが、湘南は諦めることなく全員がハードワークしカウンターからジネイが2ゴールを決めて1点差とし、試合終盤もあわや同点という形を作りました。しかし、時間が足りず試合は3:2で大宮の勝利で終わりました。

 最後まであきらめなかった湘南に対しては称賛したくなりますが、大宮はいったいどうしたのでしょう。渋谷監督によると「ボールを保持して相手陣内に入り込んだときに、落ち着いてボールを回すためにハードワークするという点がおろそかになり、相手の勢いを受けてしまって失点した」とのことですが、果たして油断はなかったのでしょうか。あるいはガス欠のような状態だったのか終盤は動きが止まってしまいました。
 結果論ではありますが、ジネイや長谷川が最初から出ていたらどうなっていたか全くわからなかったと思います。湘南の持ち味である前線からのプレスからの素早い切り替えとショートカウンターというスタイルに適合しているのかどうかわかりませんが、得点力やフリーな状態を作りだす抜け目なさは脅威になっていました。


 さてこの試合に勝利した大宮は年間の勝ち点を53とし順位も4位に浮上しました。今季は大きな落ち込みもなく安定してポイントを積み上げられていたとは思ったもののまさか4位まで順位を上げるとは想像していませんでした。残り2試合ですが、とにかくできるだけの勝ち点を稼いでほしいものです。
 一方の湘南は残念ながらJ2への降格が決まってしまいました。湘南に対しては、大宮の渋谷監督は「湘南さんの素晴らしいスタイルは日本サッカーに変化を与えており、素晴らしいチームです。」とコメントしていますが私も同感です。ぜひまたJ1で見たいチームです。

<引用記事>
第15節 湘南ベルマーレ戦 (大宮アルディージャ公式)


2016 Jリーグ Division1 2ndステージ第15節
2016年10月22日(土), 14:00, NACK5スタジアム
大宮アルディージャ - 湘南ベルマーレ 3:2 (2:0)
大宮: 塩田 - 奥井, 菊地 (46. 山越), 河本, 沼田 (27. 渡部) - 大山, 横谷, 泉澤 (78. 横山), 江坂 - ムルジャ, 家長
湘南: 村山 - 岡本 (68. 菊地), アンドレ バイア, 島村 - 石川, 三竿 - 藤田(征) (46. ジネイ), 菊池 - 大槻 (46. 長谷川), 山田, 高山
得点: 1:0 ムルジャ (31.), 2:0 泉澤 (36.), 3:0 ムルジャ (52.), 3:1 ジネイ (77.), 3:2 ジネイ (83.)
警告: 江坂 - 菊池
観客: 12,106 人
主審: 三上 正一郎

テーマ : 大宮アルディージャ - ジャンル : スポーツ

タグ : スタジアム観戦記

23:10  |  Omiya Ardija  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑
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