2011.06.05 (Sun)

グラートバッハの2010/11シーズンを振り返って

 個人的に急に多忙になってきまして、ちょっと遅くなってしまいましたが、忘れないうちに2010/11シーズンのグラートバッハについて自分なりに感じたことを残しておこうと思います。

1. 大きな誤算

 シーズンが始まる直前、私のグラートバッハに対する期待は例年になく大きなものでした。昨シーズンと同じ顔ぶれとなった4バックとボランチの2人(マルクスとブラッドリー)の連携が深まり、イドリス、デカマルゴが加わり攻撃陣も厚みが増し、一桁順位はいけるのではないかと思いました。Testspielも好調でリバプールに勝ったりしましたからね。

 シーズンが始まり、第2節ではこれまでまるで勝てなかったレヴァークーゼンにアウェイで6:3で勝利という信じられない結果を残します。今思えばこれで選手たちが何か勘違いをしてしまったのではないかと思います。続くフランクフルト戦を0:4、シュトゥットガルト戦は0:7と今度は信じられない大敗。しかも、この試合でダンテが怪我で離脱してからDFに怪我人が続出するようになります。さらにもうひとりのセンターバック、ブラウェルスも揃って長期離脱。センターバックはアンデルソンと本来左サイドバックのダエムスが組むことになりました。さらにアンデルソンが負傷したときには、センターバックに選手がいなくなりボルシアⅡからカルセンブラッカー(現アウクスブルク)を昇格させるなどの惨状。ダエムスの代わりに左サイドに入るはずのジョーレスやドルダも怪我で長期離脱しており、ブンデスリーガでの経験はほとんどなかったシャフテンやヴィッシンクを使わざるを得ない状態。もう完全に守備陣は壊滅状態で1試合あたり3失点は当たり前の状態でした。
 さらにはFWのボバディーヤが退場、ピッチ外での乱暴行為を繰り返し、ついに戦力外となりギリシアのアリス・テッサロニキ(坂田のいるクラブですね。)へレンタル移籍することになるなどチームはガタガタ。結局、リーグ戦の前半17試合で失点は47。勝点わずか10で最下位に終わりました。正直なところこの段階では私も今シーズンはダメかなと思いました。


2. 適切な補強と監督交代

 短いウィンターブレイクが終わり5試合を消化したところでグラートバッハはフロンツェク監督を解任しファヴレ監督に1部残留を託しました。中断明けの5試合は内容はよくなってきていましたが、残留を争うライバルチームにことごとく敗れてしまったのがいけませんでした。
 ファヴレ監督はまず守備の建て直しに着手しましたが、ちょうどよいタイミングで怪我をしていたダンテ、ブラーウェルスが復帰し、ウィンターブレークで獲得したシュトランツル、ノルトヴァイトもチームとかみ合い始めました。その結果、リーグ最悪だった守備がリーグでもトップクラスの安定感を誇るまでに変身しました。参考までにファヴレ監督就任後の12試合で失点はわずか9です。
 攻撃に関してはボバディーヤが抜けて破壊力はなくなったもののハンケの加入で計算ができるようになりました。また、攻めのパターンは少なくなった分、ロイスのワンツーパスからの相手DFラインの裏への飛び出しという必殺技に磨きがかかりました。
 もともと戦力的には悪くはなかったグラートバッハですので、仮にフロンツェック監督が指揮していた場合でも、怪我人が復帰すれば浮上してくるとは思っていましたが、残留争いの中で安定した戦いができるかといわれると疑問を感じます。短期間での熾烈な争いでは少ないチャンスを確実に活かし守りきれるサッカーの方が圧倒的に有利だと思うのです。


3. 執念の1部残留

 チームの状態はよくなりましたが、とにかくリーグ戦前半の出遅れを取り戻すのは大変でした。しかも残留を争っているチームがシュトゥットガルトとかヴォルフスブルクとかブレーメンとか、普通に考えれば降格はないだろう、いずれ上がって行くだろうというチームだったので心配でした。
 事実、30節終了時点で依然として17位と3ポイント差で最下位という状況ではやはり残留は厳しいなと思いました。しかし、ここからのグラートバッハには執念を感じました。特に31節のドルトムント戦。優勝目前のチームの分厚い攻撃を懸命に守りきった姿には感動を覚えました。私はこの試合を見てグラートバッハの降格はないと確信しました。そして、その後は無敗で乗り切りなんとか16位まで順位を上げ、入替戦ではボーフムに1勝1分で1部残留を果たしました。まさに薄氷の残留です。実際、フランクフルトの異常ともいえる失速がなければ残留を果たせなかったかもしれませんし、最後は運も味方しました。

 ただ、シーズンを通してみた場合、これは「奇跡の残留」ではないと思います。1部にふさわしい選手を揃えたチームが1部にふさわしいサッカーをしていますから。単にリーグ戦前半は通常では考えられないくらいの怪我人続出という不運に見舞われただけのことであり、そこからの巻き返しが思った以上に大変で最後はぎりぎり何とか間に合ったということでしょう。

 2010/11シーズンのグラートバッハは、苦手だったレヴァークーゼン、ホッフェンハイム、さらには入替戦でボーフムにも勝つなどこれまでの嫌な相性やジンクスを覆してくれました。また、CL4強の強豪クラブに対して1勝1分。永遠の宿敵に対しては2戦2勝(合計スコアはなんと9:1)とサポーターをしっかりと喜ばせてくれ、最後にはあんなにドラマチックな結末を演じてくれたのです。心配させやがってと文句を言うのではなく、楽しませてくれたことに感謝したいと思います。


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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

16:25  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(2)  |  Edit  |  Top↑

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こちらでははじめまして!
ツイツターではいつもお世話になってます。
BMGは最近気になるチームです。
Reusくんはもともと好きな選手で注目してたんですが
最近はter Stegenくんにちょっとはまりつつあります。
(GK好きでもあるので...)
彼はまだ若いですが今後の成長が楽しみですね^^
では今後もこちらのサイトでいろいろ情報参考に
させていただきますね!
らん |  2011年06月11日(土) 20:53 |  URL |  【コメント編集】

らんさん
コメント有難うございます。そしてグラートバッハに関心を持っていただいていることも嬉しく思います。さらに、私のこの情けないブログ見ていただけるなんて本当に光栄です。
ただ、このブログ、私生活が忙しくなると放置気味になったりしますので、そこだけご了承いただけたらと思います。ちょっと弱気です。
ところでReusは本当にいい選手になりましたね。チームトップの10ゴールを決めたことだけでなく、警告9枚もらってから大事な終盤戦で1つも警告をもらわなかったことも評価したいです。チームへの貢献を考えられるクレバーな選手なのですね。
ter Stegen は来シーズンは間違いなくグラートバッハの正GKにつくでしょうし、いずれはドイツ代表のGKにも育ってくれるのではないかと期待しています。私も来シーズンは最も注目したい選手です。
reis |  2011年06月11日(土) 23:22 |  URL |  【コメント編集】

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