2011.08.20 (Sat)

ブンデスリーガ2011/2012 第3節 グラートバッハ vs. ヴォルフスブルク

 グラートバッハはこの数年ヴォルフスブルクを苦手にしています。しかし、昨シーズンのグラートバッハは降格の危機にさらされながらも、これまで長く勝てなかった相手を次々と破り過去のデータに左右されない結果を残しています。そして、今シーズンも敵地ミュンヘンで1995年以来の勝利を収めています。ということで、今回も苦手な相手だからこそ勝つような気が何となくしていました。

 グラートバッハはセンターバックのシュトランツル、FWのデカマルゴは怪我の回復が遅れ前節のシュトゥットガルト戦に続いてこの試合も欠場となりました。また、CBのブラウウェルスがシュトゥットガルト戦で警告2枚で退場となりこの試合は出場停止となりました。そこでファヴレ監督はノルトヴァイトをセンターバックに下げ、ボランチにマルクスを入れ、FWには前節に続いてボバディージャを起用しました。もうひとつのオプションとして、左サイドバックのダエムスをセンターバックに回して左サイドバックにはヴェントを使うというオプションもあったのですが、ファヴレは確実性の高いほうを選んだようです。
 対戦相手のヴォルフスブルクは数日前に獲得したばかりのヒッツルスペルガーがいきなりサイドハーフでスタメンに入りました。この選手にはVfB時代に結構やられている印象がありますが、私が現地で観戦した試合の印象が強いだけかもしれません。いずれにしても嫌な選手がきたものだと思います。

 前半、序盤は一進一退の攻防が続いていましたが、12分にヴォルフスブルクが最初のチャンスを得点に結び付けました。左サイドからヘルメスがファーサイドへクロス、トレーシュがダイレクトで折り返したところに後方から上がってきた長谷部が右足で決めました。
 嫌な形で先制されたグラートバッハですが、すぐ3分後にラッキーな形で同点に追いつきました。相手陣内でのケアーのトラップミスをプレスをかけていたボバデージャが拾いゴール前でGKをかわし完全フリーのロイスにつなぎ同点。このあとはヴォルフスブルクが攻守とも全体的にちぐはぐな面が目立ち始めグラートバッハが押し込むようになります。ワンツーパスを多用した前線のコンビネーションがすばらしくそこからのボバディージャやロイスの突破にヴォルフスブルクのDFはついていくのが精一杯となります。そして、32分にハンケのパスを受けたロイスが抜け出しペナルティエリア内でシュルツェのファールを誘いPKを獲得。これを"PK職人"ダエムスが決めてリードしました。さらに前半終了直前にもコーナーキックからボバディージャのヘッドで3点目。最高の形で前半を終えます。
 後半に入っても前半同様にグラートバッハが終始ヴォルフスブルクを圧倒しました。この試合のヴォルフスブルクのDF(特にケアーやシュルツェ)のパフォーマンスは酷いものでしたが、それを差し引いたとしてもグラートバッハの前線のコンビネーションは素晴らしかったです。ボールがしっかりとおさまり、それを起点にショートパスが面白いようにつながり、ボランチも攻撃参加した分厚い攻めを展開し、いつゴールが決まってもおかしくない状態が続きました。
 そして、圧巻が67分の4点目。ノイシュテッターから右サイドを上がったアランゴにスルーパス、アランゴはこのパスを左足アウトサイドで絶妙のクロスをあげ、左サイドをあがったロイスがダイレクトボレーを決めました。ゴールに至るまでの一連の流れは、「グラートバッハにこんな攻撃が出来るのか」と驚いてしまうほど惚れ惚れとするものでした。これがダメ押しとなりグラートバッハの快勝で終わりました。

 実に素晴らしい試合でした。私はこういう試合が見たかったのですよ。個人的に長谷部に決められたのは悔しいのですが、そんなことを吹き飛ばしてくれる快勝でした。これほど楽しい試合を見たのは久しぶりです。
 私は、このブログの前節のシュトゥットガルト戦についての記事の中で、ファヴレ監督就任後失点が減り安定した試合が出来るようになったのはよいけれど、攻撃面で物足りなさを感じるという贅沢な不満を書いたのですが、次の試合でその不満を吹き飛ばしてくれるとは。やはりグラートバッハの魅力は攻撃サッカーにあるのです。それにしても、この試合がTVで放送されなかったのは実に残念です。

 この試合で3ゴールのゴールに絡んだロイスの活躍は申し分ありませんが、そのほかではボバディージャが素晴らしかったと思います。デカマルゴの代役として2試合目の出場となったボバディージャは、力強い突破が魅力ですが、この試合では持ち味の力強い突破力を存分に見せつけましたが、相手DFへのしつこいプレスもかなり効果的で、その結果としてグラートバッハはセカンドボールをほとんど拾えていました。昨シーズンは精神面での不安定さが悪い方向に出てしまいシーズン途中でレンタルに出されてしまったわけですが、この部分が改善されていればグラートバッハにとっては大きな武器になると思います。特に彼の突破力は守備に不安を抱える相手には有効ではないかと思うのです。

 さてこの試合の勝利によりグラートバッハの暫定順位は首位となりました。おそらく1日だけのことでしょうが、記念にキッカーのサイトの順位表をキャプチャーして貼り付けてみました。試合後のコメントでハンケが「もう自分たちを上のほうに見ようとして順位表をひっくり返してはいけない。」なんて冗談半分で言っていましたが、実はグラートバッハが暫定も含めて首位に立ったのは5年前のこと。そのシーズンは結果的に最下位に終わり2部降格となってしまいました。まあ、今シーズンはそんなことは絶対無いだろうと思います。


 次はアウェイのシャルケ戦です。私の頭の中には、グラートバッハはシャルケにというよりはラングニク監督の指揮するチームに全然勝てないイメージがあります。それでも、こんなサッカーがができるのであればきっと勝てると思います。


1. BUNDESLIGA 2011/12 3.Spieltag
19.08.2010, 20:30 Uhr, Stadion im Borussia-Park, Mönchengladbach
Borussia M'gladbach - VfL Wolfsburg 4:1 (3:1)
Borussia: ter Stegen - Jantschke, Nordtveit, Dante, Daems - Marx, Neustädter , Reus (88. Herrmann), Arango - Bobadilla (81. Leckie), Hanke (86. King).
Wolfsburg: Benaglio – Hasebe, Russ, Kjaer, Schäfer – Hitzlsperger, Josué (84. Knoche), Träsch, Salihamidzic (23. Schulze) – Mandzukic (58. Lakic), Helmes.
Tore: 0:1 Hasebe (12.), 1:1 Reus (15.), 2:1 Daems (32. Foulelfmeter), 3:1 Bobadilla (45.), 4:1 Reus (67.)
Gelbe Karten: Hanke – Schulze, Russ
Zuschauer: 43.224
Schiedsrichter: Markus Schmidt (Stuttgart)



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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

14:48  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

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