2011.11.05 (Sat)

2.ブンデスリーガ 2011/12 第13節 ボーフム vs. アーヘン

 さて今回のドイツ旅行での最後のサッカー観戦はボーフムです。ボーフム(アウェイ)で始まりボーフム(ホーム)で終わる形になりました。この試合の対戦相手はアレマニア・アーヘンです。アーヘンはこの試合が始まる前まではリーグ戦11試合までわずか3点(うち2点はPK)と極度の得点力不足に悩まされていましたが、前節1試合で3点をとり復調の気配が見えます。もっともその試合の相手はリーグ最多失点のインゴルシュタットなのですが。
 そして何よりも興味深いのはアーヘンを率いるのは、今シーズンの途中までボーフムを率いていたフンケルなのです。フンケルの解任の際にはチームや選手からの評判はよくフロントは解任するつもりは無かったようですが、あまりの成績不振でやむを得ず解任に踏み切った感じでした。しかし、サポーターにはフンケルに批判的な人が多いようで、試合の最中にたびたびスタンドから"Funkel raus!! Funkel raus!!" というコールが響いていました。


 ボーフムは昨シーズンから2部で試合をしていますが、ネットの中継画像を見る限り日を追うに従ってゴール裏以外はガラガラの試合が増えているように思いました。この試合も相手は下位にいるアーヘンだしゴール裏以外は閑散とした雰囲気なのかなと想像していましたが、意外にもそうではありませんでした。もちろんメインスタンドは空席が目立ち西側のゴール裏にいたってはほとんどが空席という状態ですが少なくても私が席を取ったバックスタンドの東側寄りは7割くらいの席が埋まっていました。そしてこのスタジアム、さほど大きくはないし観客もそんなに入っているわけではないのですが、実に良い雰囲気なのです。


 前半、まずホームのボーフムが積極的に仕掛けアーヘンは守備的に入ります。アーヘンは右サイドからオドンコルがスピードを生かして突破を試みますが、ここでのオストチョレクとのマッチアップは見ごたえがありました。ボーフムのサッカーに関しては2部に降格してから私もこのブログでずいぶん批判的なことを書いてきましたが、ゴールへ向かう意識が以前より強く感じられるようになりパス回しもスムーズになりだいぶ変わってきたなという感じがします。とりわけ、私が驚いたのはシーズン序盤ではお荷物のような存在だったフェデリコが見違えるように機能していることです。ベルクマン監督就任を契機に彼はかなり調子を上げてきているように思います。
 注目の乾は左サイドハーフでスタートしたはずですが、割と自由に動き回る感じでプレーをしていました。ただ、常に中央によりがちになるので中盤の左サイドが空いてしまうことが少々不安でした。しかしそこはダブロフスキがうまくカバーして途中からは乾がボランチでダブロフスキーがサイドハーフのような形になる時間が長くなりました。
 ボーフムにとって大きな決定機は37分でした。このチャンス、乾がうまく体を入れながら相手DFの裏に抜けシュートしますが枠をはずしました。乾が決定機ではずすシーンを何試合続けて見たことでしょう。しかし、乾はその2分後にギンチェクからのパスを受けると今度は見事に豪快なミドルシュートを決めてみせました。前半はほとんどボーフムのペースで進んでいたので1点リードで折り返せたというのはよかったと思います。

 後半に入ると今度はアーヘンが積極的にカウンターを仕掛けてきます。このような展開になるとアーヘンのFWアウアーは駆け引きがうまく厄介な存在です。アウアーは私の応援するグラートバッハやボーフムにも在籍していたこともあり味方の選手として見ることが多かったのですが、敵として対戦して見ると実にいやらしい選手です。それからヤボのスピードも脅威になっていました。ボーフムには何度も危ない場面がありましたがルーテのファインセーブに救われます。また、アーヘンはカウンターもヤボとアウアー任せのところがあり波状攻撃が無いので助かっていたと思います。相手がもうひとり詰めていたら危なかったというようなシーンがいくつかあったと思うのですが・・・。
 後半守勢に回ったボーフムにもチャンスはありましたが決めきれず88分が経過した頃からバックスタンドも皆総立ちになり、"Unten auf dem Rasen!・・・"というチャントが続きます。Jリーグの仙台のサポーターがよく歌うこのチャント、私は大好きなのです。そんな盛り上がりの中、ボーフムはアーヘンにカウンターを許してしまいペナルティエリアに入ってきたファイスタメルをルーテが倒してしまい、なんとアーヘンにPKが与えられたのです。勝てそうな試合を最後に追いつかれるとは、ある意味でボーフムらしいなとも思ったのですが、ここで勝ってくれないと私の今回のドイツ旅行で観戦した試合は残念な試合ばかりになってしまいます。「なんとか止めてくれ、ルーテ !」という私の叫びが伝わったのかルーテはPKをストップします。その瞬間、私の周囲は大騒ぎでわけがわからなくなりました。まだロスタイムは残っていたのですが・・・。ちなみにルーテは3日前のDFBポカール2回戦(ウンターハヒンク戦)でもPKを止めています。まさに "Elfmeterkiller" です。1:0で試合が終了してからもスタジアム全体でルーテを賞賛するコールがしばらく続いていました。


 試合全体としてみるとぱっとしない試合だったかもしれませんが、乾がゴールを決めたことと終了直前に劇的な展開があったこと、そして結果的に応援しているチームが勝ったということで私も満足です。
 個人的な話ですが、当初、私はこの試合の前に日本に帰る予定で旅行を計画していたのですが、なんとか無理して休暇を延ばしこの試合を見てから翌日に帰国の途につくようにしたのです。この試合を見てそうしてよかったなと心から思いました。試合の内容もよかったですが、この試合のスタジアムの雰囲気は私が初めてここで試合を見たときに感じた感動を思い起こさせてくれるようなものだったからです。

 と、そのときは感じましたが、帰国後は仕事が大変なことになっていてやはり休暇の取り方には無理があったかなと考えるようになっています。


2. BUNDESLIGA 2011/12 13.Spieltag
28.10.2011, 18:00 Uhr, rewirpowerSTADION, Bochum
VfL Bochum 1848 - Alemmania Aachen 1:0 (1:0)
Bochum: Luthe - Kopplin, Maltritz, Acquistapace, Ostrzolek - Kramer - Federico (65. Aydin), Dabrowski - Inui - Ginczek (77. Azaouagh), Chong Tese (84. Sinkiewicz)
Aachen: Waterman - Falkenberg, Olajengbesi, Feisthammel, Achenbacher - Sibum (81. Uludag), Demai - Odonkor (46. Junglas), Radu (84. Stiepermann), Yabo - Auer
Tore: 1:0 Inui (39.)
Gelbe Karte: Inui, Luthe - Odonkor, Radu
Zuschauer: 14.286
Schiedsrichter: Christian Bandurski (Oberhausen)



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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

タグ : スタジアム観戦記

19:07  |  VfL Bochum  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

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