2011.12.18 (Sun)

2.ブンデスリーガ 2011/12 第19節 デュッセルドルフ vs. パダボーン

 ツヴァイテ・ブンデスリーガの上位対決、首位のフォルトゥナ・デュッセルドルフと5位のSCパダボーンの対戦は現地時間で金曜日の夕方18:00からデュッセルドルフのエスプリアレーナで行なわれました。今シーズン開幕から18試合無敗を続けているフォルトゥナは前節はアウェイでボーフム相手に試合を完全に支配されながら終盤に辛うじて同点に追いつき依然として無敗の記録を継続中。一方のパダボーンも4節のフュルト戦に負けてからはリーグ戦では14試合無敗を継続中で18節終了時点で36ポイントを獲得しています。参考までにこの数字は昨シーズンならば首位に並んでいるポイント数です。そんな負けを知らないチーム同士の対戦ですが、両チームのエースストラーカー、レスラーとプロシュヴィッツはツヴァイテの得点王争いをしていて、この点でも非常に興味深い対戦となりました。

 パダボーンのシュミット監督は試合前に Neue Westfälische にキックオフから全力でオフェンシブにいくというコメントを出していましたがその言葉通り開始早々から下がることなく攻撃的なサッカーを展開。5分にはプロシュヴィッツからブリュックナーを経由してクレシェがシュート。それによって得たコーナーキックからのチャンスでゴンターのヘディングシュートがクロスバーを叩き早くもゴールを予感させます。
 一方のフォルトゥナも徐々に盛り返し攻守がめまぐるしく切り替わる白熱した展開になります。前半のフォルトゥナはボールを奪ってからの攻撃への切り替えが早さが目立ちました。特に良い動きを見せていたのが左SBのファンデンベルクで左サイドを幾度となく駆け上がり精度の高いクロスを上げていました。パダボーンは右SBのシュトローディクのボールロストが多いのが気になりましたが、全体的には守備の破綻はなく前線でレスラーやバイスターをフリーにはさせませんでした。
 そんな全く互角の展開を打ち破ったのがパダボーンのアルシ、プロシュヴィッツのコンビでした。37分に右サイドからアルシの浮かせ気味のクロスを中央で受けたプロシュヴィッツがマークに付いていたルキミヤを簡単にかわしてシュートを決めました。このプロシュヴィッツという選手、チャンスで確実に決める決定力の高さはもちろん、足元の技術もしっかりしていて思った以上によい選手だと思います。また、アルシはこれ以外にも絶妙なスルーパスを出して決定機を作るなど前半は大活躍でした。

 後半に入るとリードされたフォルトゥナはさらに攻勢をかけてきます。開始早々にペナルティエリアの左から入ったクロスをゴール正面でレスラーが受けるという決定機がありましたがパダボーンのディフェンダーが詰めてゴールは決まりません。52分にも似たような形でランバーツとフィンクにチャンスがありましたが決め切れません。ただ、後半に入ってからパダボーンには前半のようなアグレッシブさがなくなり全体的に下がった形になりフォルトゥナのプレッシャーをまともに受けるようになります。そして56分にフリーキックからのこぼれ球が交代で入ったばかりのイルソがシュートします。これはミスキックだと思いますがそれが幸いし逆サイドのフアナンへの絶妙なパスになりフアナンが決めて同点に追いつきました。 
 同点になりスタジアムもますます盛り上がりますが、そのすぐ4分後にパダボーンはメハがフリーキックを直接決めて再びリード、73分には左からのコーナーキックのチャンスでメハのキックをモアがピンポイントであわせてヘディングで決めて2点差をつけました。これでパダボーンはだいぶ楽になったかと思ったのですが、すぐ2分後にフォルトゥナは、右からのクロスがペナルティエリア内でこぼれ球を途中からヨヴァノヴィッチが左足で決めて再び1点差とします。後半、一方的に攻める展開になったフォルトゥナの中でとりわけヨヴァノヴィッチの強さが前線で活かされパダボーンにとっては実に厄介な存在になっていました。その後もひたすら攻め続けたフォルトゥナですが焦りからか個人の強引な突破やあからさまにファールをもらおうとするプレーが目につくようになり結局追いつくことができずに試合が終わりました。

 試合が終わった直後のパダボーンのベンチ前はまるで優勝が決まったかのような喜びようで如何にこの一戦にかけていたかがわかりました。この試合の結果、フォルトゥナの勝点は42、パダボーンは39となりまだまだこの先わからなくなってきました。こと今シーズンに限っては勝点をいくつ稼げば昇格できるという話は成り立たないと思います。
 パダボーンは昨シーズンも組織的でアグレッシブなパスサッカーをしていましたが、最後に決める選手がいないことが課題だと思っていましたがそこに決定力のあるプロシュヴィッツと正確なフリーキックを蹴れるメハが加わりさらに魅力的なチームになりました。選手の顔ぶれを見ると他の上位クラブにはかなり見劣りがすることは事実ですがこれからどこまで争っていけるか楽しみです。フォルトゥナに関しては、私が見た試合は偶然にもそれほど良い試合ではなかったこともあり、前節のボーフム戦の記事で否定的な感想を記しましたが、この試合で初めて「強いフォルトゥナ・デュッセルドルフ」を見ることができました。もちろんこれが本来の姿なのでしょう。
 
 ところで、この試合に向けてフォルトゥナ・デュッセルドルフが用意したポスターのスローガンは "PADER BORN TO LOSE" というものでした。しかし、そう簡単に思い通りにはいかないのですよ。パダボーンを応援する私にとって実に痛快な試合でした。


2. BUNDESLIGA, 19. Spieltag
16.12.2011, 18:00 Uhr, ESPRIT arena, Düsseldorf
Fortuna Düsseldorf - SC Paderborn 07 2:3 (0:1)
Düsseldorf: Ratajczak - Levels, Lukimya, Langeneke (46. Juanan), J. van den Bergh (68. Jovanovic) - Bodzek, Lambertz - Bröker (55. Ilsö), O. Fink - Rösler - Beister
Paderborn: L. Kruse - Wemmer, Gonther, Mohr, Strohdiek (54. Palionis) - Krösche, Alushi - Meha (90. + 2 Taylor), Bertels, Brückner (90. Guié-Mien) - Proschwitz
Tore: 0:1 Proschwitz (37.), 1:1 Juanan (56.), 1:2 Meha (60.), 1:3 Mohr (73.), 2:3 Jovanovic (75.)
Gelbe Karten: Rösler, Beister - Alushi, Krösche
Zuschauer: 25.240.
Schiedsrichter: Michael Weiner (Giesen)


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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

13:49  |  SC Paderborn 07  |  Trackback(0)  |  Comment(2)  |  Edit  |  Top↑

Comment

詳細なレポートをありがとうございました。
この試合、見ることができなくてほんとに残念でした。
見た人が全員、ほんとにすごい試合だったと言っているのを聞き、またこのレポートを読んで残念さがさらに募りました・・・。

デュッセルドルフとはドリッテからのお付きあいですし、やっぱり負けられない意地がありますよね!
kamecave |  2011年12月26日(月) 00:28 |  URL |  【コメント編集】

かめさん
リンクしていただきありがとうございます!
いったいどこがデュッセルドルフを止めるのかと思っていたらやはりパダボーンだったのですね。期待していました。実は私はこの試合の前日仕事の関係で徹夜していたので最初は眠くて仕方がなかったのですが、試合が面白くて最後はしっかり目が覚めてしまいました。で、翌朝は水戸まで天皇杯を見に行きました。(笑)
たぶん、パダボーンはシーズン当初の目標をもうクリアしたのではないかと思いますが、これで満足せずに最後まで頑張って欲しいなと強く強く希望しています。そうすれば、この試合よりもっと興奮する試合が見られるかも知れませんよ。
reis |  2011年12月27日(火) 01:39 |  URL |  【コメント編集】

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