2012.08.12 (Sun)
2012 J-League Division 1 第21節 大宮 vs. 広島
大宮はこのところ大量失点を繰り返し順位を降格圏の16位に下げています。残留に向けての正念場は10月以降になるとは思いますが、例年とは異なり守備が立て直される気配がまるで見えないことや残留を争うライバルが本来なら上位争いをしているような力のあるチームだという状況を考えると、毎年ぎりぎりのところで残留をしてきた大宮も今年は危ないと思います。前線に実績のある外国人選手を補強しましたが、不安定な守備をつかれて攻められ続けて攻撃に手が回せない状況では新加入の外国人選手を生かすことはできず宝の持ち腐れになるかもしれません。私は前節のガンバ戦は見られませんでしたが、後半失点してからはほとんどシュートすら撃てない状況だったことを知りそう思いました。
この日の相手は優勝を争う広島なので冷静に考えれば勝点をとるのはかなり難しく、せめて次の試合につながるものを見ることができれば良いなという漠然とした思いを持って小雨の降る中をスタジアムへ向かいました。
大宮はセンターバックは深谷に代えて片岡、ボランチは出場停止のカルリーニョスの代わりに金澤、FWはズラタンを初めてスタメンで起用、ノヴァコヴィッチも初めてベンチに入りました。とにかく広島の1トップの佐藤に高萩、石原が絡む強力な攻撃にどう対処するのか注目していました。
序盤、大宮は佐藤や石原の抜け目のない動きに危ない場面はあるものの破綻した感じはありませんでした。それだけに、24分の菊地と江角の連係ミスから生まれたオウンゴールには落胆しました。あまり目にすることのできないような馬鹿げた失点でした。
大宮は38分に長谷川がペナルティエリア内で相手に倒されたことでPKを獲得し、ズラタンが決めて同点にしました。私の観戦していた位置からはわかりにくかったのですが、長谷川の倒された位置がペナルティエリア内だったのか微妙で大宮にとってはラッキーなPKだったと思います。長谷川個人に関してはシーズン開幕当初と違って運動量も増えて相手に脅威を与えられる存在になっていると感じました。
後半に入り間もない49分に広島はペナルティエリアのわずかに外側でフリーキックをチャンスを得ます。佐藤が蹴ったフリーキックは壁に当たりますがその跳ね返りを完全にフリーになっていた清水が決めて再びリードしました。
その後の広島は無理して追加点を取りに来る感じではなく結果的に不安視していた大宮の守備も崩壊することはありませんでした。中盤に入った金澤がかなり守備的にプレーしていましたが全体に落ち着きを与えていたように思います。チャンスもある程度作れてはいましたが決定機はほとんどありませんでした。唯一のそして最大の決定機は78分に左サイドからのクロスをゴール前でヨンチョルが頭で合わせたシーンでした。残念ながらヨンチョルのヘディングは枠を外れてしまいましたが、完全にフリーだっただけになんとしても決めてほしかったところです。大宮は直後にノヴァコヴィッチを投入しパワープレーらしきものを見せますが不発に終わりました。ノヴァコヴィッチに関しては本来であればまだ出場できるようなコンディションではなかったのでしょう。これまで私がブンデスリーガで見た印象では短時間で結果を残すタイプというよりは、最初から出場し1試合の中で何度かあるチャンスを決めるタイプだと思います。ですので実力を発揮するにはまだまだ時間がかかると思います。
久しぶりにスタジアムで試合を見ましたが、正直に言うと予想通りかなり深刻な状態にあるという現実を感じました。広島は暑さのせいか動きが少なくさほど本来の強さを感じることはありませんでしたが、それでもさほど相手にプレッシャーをかけることができない状態で、こんな状態ではいったいどこに勝てるのだろうなどと考えてしまいました。
あえてよかった点を挙げれば、この数試合と違って失点したあとにさらに崩れて連続失点することがなく、川崎戦の4失点、ガンバ戦の3失点、そしてこの試合の2失点と失点が徐々に減ってきていること。新戦力のズラタンが予想以上に早くフィットしてきていることでしょうか。冒頭に書いたとおり今年は例年以上に不安要素が多いのは事実ですが、本当の勝負は秋だと思うのでそれまでになんとか立て直してほしいと思います。まだ時間はあります。
2012 Jリーグ Division1 第21節
2012年8月11日(土), 19:00, NACK5スタジアム
大宮アルディージャ - サンフレッチェ広島 1:2 (1:1)
大宮: 江角 - 渡部, 片岡, 菊地, 下平 - 渡邉, 青木, 金澤 (81. 上田), チョ ヨンチョル (79. ノヴァコヴィッチ) - 長谷川, ズラタン (65. 金久保)
広島: 西川 - 森脇, 千葉, 水本 - 石川 (63. ミキッチ), 青山, 森崎(和), 清水 (88. 辻尾), 石原 (80. 森崎(浩)), 高萩 - 佐藤
得点: 0:1 菊地 (24.,オウンゴール), 1:1 ズラタン (38., PK), 1:2 清水 (49.)
警告: 金澤, 青木 - 石川
観客: 11,057人
主審: 山本 雄大
この日の相手は優勝を争う広島なので冷静に考えれば勝点をとるのはかなり難しく、せめて次の試合につながるものを見ることができれば良いなという漠然とした思いを持って小雨の降る中をスタジアムへ向かいました。
大宮はセンターバックは深谷に代えて片岡、ボランチは出場停止のカルリーニョスの代わりに金澤、FWはズラタンを初めてスタメンで起用、ノヴァコヴィッチも初めてベンチに入りました。とにかく広島の1トップの佐藤に高萩、石原が絡む強力な攻撃にどう対処するのか注目していました。
序盤、大宮は佐藤や石原の抜け目のない動きに危ない場面はあるものの破綻した感じはありませんでした。それだけに、24分の菊地と江角の連係ミスから生まれたオウンゴールには落胆しました。あまり目にすることのできないような馬鹿げた失点でした。
大宮は38分に長谷川がペナルティエリア内で相手に倒されたことでPKを獲得し、ズラタンが決めて同点にしました。私の観戦していた位置からはわかりにくかったのですが、長谷川の倒された位置がペナルティエリア内だったのか微妙で大宮にとってはラッキーなPKだったと思います。長谷川個人に関してはシーズン開幕当初と違って運動量も増えて相手に脅威を与えられる存在になっていると感じました。
後半に入り間もない49分に広島はペナルティエリアのわずかに外側でフリーキックをチャンスを得ます。佐藤が蹴ったフリーキックは壁に当たりますがその跳ね返りを完全にフリーになっていた清水が決めて再びリードしました。
その後の広島は無理して追加点を取りに来る感じではなく結果的に不安視していた大宮の守備も崩壊することはありませんでした。中盤に入った金澤がかなり守備的にプレーしていましたが全体に落ち着きを与えていたように思います。チャンスもある程度作れてはいましたが決定機はほとんどありませんでした。唯一のそして最大の決定機は78分に左サイドからのクロスをゴール前でヨンチョルが頭で合わせたシーンでした。残念ながらヨンチョルのヘディングは枠を外れてしまいましたが、完全にフリーだっただけになんとしても決めてほしかったところです。大宮は直後にノヴァコヴィッチを投入しパワープレーらしきものを見せますが不発に終わりました。ノヴァコヴィッチに関しては本来であればまだ出場できるようなコンディションではなかったのでしょう。これまで私がブンデスリーガで見た印象では短時間で結果を残すタイプというよりは、最初から出場し1試合の中で何度かあるチャンスを決めるタイプだと思います。ですので実力を発揮するにはまだまだ時間がかかると思います。
久しぶりにスタジアムで試合を見ましたが、正直に言うと予想通りかなり深刻な状態にあるという現実を感じました。広島は暑さのせいか動きが少なくさほど本来の強さを感じることはありませんでしたが、それでもさほど相手にプレッシャーをかけることができない状態で、こんな状態ではいったいどこに勝てるのだろうなどと考えてしまいました。
あえてよかった点を挙げれば、この数試合と違って失点したあとにさらに崩れて連続失点することがなく、川崎戦の4失点、ガンバ戦の3失点、そしてこの試合の2失点と失点が徐々に減ってきていること。新戦力のズラタンが予想以上に早くフィットしてきていることでしょうか。冒頭に書いたとおり今年は例年以上に不安要素が多いのは事実ですが、本当の勝負は秋だと思うのでそれまでになんとか立て直してほしいと思います。まだ時間はあります。
2012 Jリーグ Division1 第21節
2012年8月11日(土), 19:00, NACK5スタジアム
大宮アルディージャ - サンフレッチェ広島 1:2 (1:1)
大宮: 江角 - 渡部, 片岡, 菊地, 下平 - 渡邉, 青木, 金澤 (81. 上田), チョ ヨンチョル (79. ノヴァコヴィッチ) - 長谷川, ズラタン (65. 金久保)
広島: 西川 - 森脇, 千葉, 水本 - 石川 (63. ミキッチ), 青山, 森崎(和), 清水 (88. 辻尾), 石原 (80. 森崎(浩)), 高萩 - 佐藤
得点: 0:1 菊地 (24.,オウンゴール), 1:1 ズラタン (38., PK), 1:2 清水 (49.)
警告: 金澤, 青木 - 石川
観客: 11,057人
主審: 山本 雄大
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タグ : スタジアム観戦記
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