2013.02.17 (Sun)

2. ブンデスリーガ 2012/13 第22節 1860ミュンヘン vs. ボーフム

 ボーフムは、前節はレーゲンスブルク相手にホームで不甲斐ない試合で敗れました。前半に微妙な判定で退場者を出したとはいえ最下位のチームを相手にほとんどチャンスを作れなかったということで単なる敗戦以上に今後に不安を感じさせる内容でした。
 しかし、そんなボーフムでも1860相手となれば話は違ってきます。ボーフムは1860に対して過去の対戦でホームでは無敗、アウェイでも最近の10試合で7勝3敗と圧倒しています。今シーズンは第5節に対戦し結果はドローでしたが当時も最悪に近い状態のボーフムが好調の1860相手に試合内容で圧倒していたのを記憶しています。そして今回も内容はともかくとして結果的にはボーフムが勝利を収めることになったのです。

 ボーフムはウィンターブレーク中に田坂、アイディン、アーレン戦ではデディッチ、オルテガ、さらにその後フライヤーも怪我により戦線離脱。そしてこの試合では前節退場のダブロフスキが出場停止、ゴレツカ、イアシヴィリも体調不良でスタメンを外れました。ナイツェル監督は出場停止の解けたエイヨルフソンをCBに起用しシンキヴィッツをボランチに上げ、右SHにはトスキ、FWにはシャイトハウアー、ゲラシヴィリを使うというフォーメーションを組みました。とにかく苦労がうかがえます。

 この試合は両チームの選手のパフォーマンスのみならず、主審も含め残念なレベルだったといわざるを得ません。前半、まず10分にボーフムはルムブが左からドリブルで切り込みチャトコフスキが浮かせたボールにシャイトハウアーが飛び込み強引に押し込んで先制しました。しかし、ビデオで見るとシャイトハウアーは右肘に当ててゴールに押し込んでいます。もちろんGKのキライは猛烈に抗議しますがシャイトハウアーのゴールは認められました。今シーズンは審判の誤審に泣かされ続けているボーフムですがこの試合では味方してもらった形です。
 しかしこの試合の誤審はこれだけではありません。17分に1860が仕掛けたカウンター攻撃の場面。マルトリッツがラウトへのパスに対してスライディングでクリアに行きラウトを倒しました。しかしこのプレーでなんと彼ら2人の数メートル後方にいて倒れかかったラウトともつれただけのエイヨルフソンにレッドカードが出されたのです。これは信じられない誤審で出場停止から復帰したばかりのエイヨルフソンには気の毒としかいえません。早い時間に数的不利で戦わなくなってしまったボーフムですが、あくまで結果論ですが今のボーフムにとってはむしろ数的不利になったことで守備意識が高まってよかったのではないかと思えます。前半は1860のまずい攻めにも救われてボーフムは1点リードで折り返すことができました。

 後半に入るとボーフムはトスキに代えてアクヴィスタパーチェを入れてさらに守備に専念する姿勢を見せ、対する1860はウッドに代えてトマゾフを入れてより攻撃的になります。その結果、攻める1860、守るボーフムという構図がより一層明確になります。ボーフムを何試合も見ているとわかるのですが、このチームのDFは1試合通して集中力を保つのが苦手のようで1試合に一度は大きなミスをします。そしてそれが失点につながってしまうことが多いので1点を守りきる展開が基本的に苦手です。したがってこういう守りに徹しなくてはならない試合で最後まで守りきれるのか懐疑的にならざるを得ませんでした。
 60分を経過したあたりからはボーフムの守備もプレスがかからなくなり一方的にシュートを浴びることになります。しかしこの日のGKルーテは素晴らしいセーブを連発。またDFも最後のところでは踏ん張り1860のシュートを跳ね返しました。とりわけクラマーの奮闘振りは印象的でした。そんな中でやはり審判のジャッジに関連し疑問を感じるシーンがありました。ボーフムゴール前での混戦の中から1860のFWロブ・フレンドが放ったオーバーヘッドシュートをシンキヴィッツが明らかに故意に手で止めたプレーです。シンキヴィッツはゴールライン上にいたので手を出さなければ確実にゴールが決まっていたでしょう。しかしこのハンドは見逃されました。終盤には焦りの出た1860が決定機でミスを連発するなどありとあらゆる出来事がボーフムに味方する形になりボーフムが0:1で逃げ切るという結果に終わりました。

 試合後のナイツェル監督のコメントを抜粋します。
 「試合前の我々は比較的厳しい状況に置かれていた。レーゲンスブルク戦のあとは快適とはまるで違う1週間だった。それに加えてゴレツカとイアシヴィリの突然の離脱もあった。このような状況の中で最高の結果を得ることができた。最初の20分間は良い形で相手に立ち向かいプレッシャーをかけていた。この段階でゴールも決まった。レッドカードのあとは、約75分も相手をゴールから遠ざけておくことが難しくなることはわかっていた。それでもの前半の残り時間はうまくできた。後半は確かに運がよかったが、闘争心のある素晴らしいパフォーマンスを示した。そして何度かのカウンターをうまく決めていればもう少し早く安心できていただろう。しかし、今日ピッチに立った選手たちは全力を尽くした。そしてそれが3ポイントとして報われたのだ。」

 さて、この結果をどうとらえるべきでしょう。もちろんボーフムにとって非常に大きな3ポイントであることは間違いありません。しかし、この試合でボーフムの調子が上向いたと考えるわけにはいきません。全く説得力がない話ですが、ここまでの1860戦を見た限りもう両者の対戦はお互いの戦力やチームの状況などを超越した要素も含めすべてボーフムに有利に働くようになっているのではないかと思ってしまいます。次のデュイスブルク戦を楽しみにしたいと思います。

<引用記事>
Stimmen: Großartige kämpferische Leistung (VfLボーフム公式サイト)


2.BUNDESLIGA 2012/13 22.Spieltag
15.02.2013 18:00 Uhr, Allianz Arena, München
TSV 1860 München - VfL Bochum 1848 0:1 (0:1)
1860: Kiraly - Bierofka, Vallori, Bülow, Fathi (84. Kamara) - Stoppelkamp, Stahl - Wood (46. Tomasov), Halfar - Friend, Lauth
Bochum: Luthe - Rothenbach, Maltritz, Eyjolfsson, Lumb - Sinkiewicz, Kramer - Rzatkowski, Toski (46. Acquistapace) - Gelashvili (66. Delura), Scheidhauer (83. Bertram)
Tore: 0:1 Scheidhauer (10.)
Rote Karten: Eyjolfsson (17.)
Gelbe Karten: Kiraly, Halfar - Rothenbach
Zuschauer: 14.100
Schiedsrichter: Markus Wingenbach (Mainz)
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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

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