2015.11.08 (Sun)

ブンデスリーガ2015/2016 第12節 グラートバッハ vs. インゴルシュタット

 ブンデスリーガ第12節。グラートバッハの対戦相手、インゴルシュタットは2部からの昇格チームで過去にグラートバッハと公式戦での対戦は一度もありません。ここまで11試合で7得点9失点。失点数はバイエルンに次いでリーグ2位と守備の堅さを誇る一方、得点はリーグ最低と得点力がないのが特徴。にもかかわらず、ここまで勝点15で8位につけているということは試合運びのうまさも見せているということでしょう。
 グラートバッハは火曜日に行われたCLグループステージのユベントス戦と全く同じスタメンです。本来であればローテーションしたいところでしょうが、特に守備陣に関しては怪我人続出で不可能です。選手は疲れているとは思いますが、まずこの試合をなんとか乗り切り代表戦ウィークに入りたいところ。

 失点が少なく堅守のイメージを抱いていたインゴルシュタットですが、前半はかなりアグレッシブにプレスをかけてきました。それをまともに受けてしまったグラートバッハは普段通りのプレーができずに苦労し、結果としてインゴルシュタットが試合のペースを握ることになりました。序盤のインゴルシュタットには決定機がありました。ペナルティエリアの深いところからの折り返しを中央でハートマンがフリーでシュートしたり、パスカル・グロースのフリーキックから裏に抜けた完全にフリーのマティプの頭にピタリとあったり、インゴルシュタットに決定力があれば先制を許してしまったと思います。
 一方のグラートバッハ最大のチャンスは16分、GKエツカンのキックがラファエルに渡り、ラファエルがエツカンと1対1になりましたが、股抜きを狙ったボールはエツカンの足に当たってしまいゴールラインぎりぎりでカバーに入ったマティプにクリアされました。序盤はインゴルシュタットのハイプレスに手を焼いたグラートバッハの選手たちも徐々に慣れてボールを動かせるようになってきたかなというところで前半は終了。

 後半に入るとさすがのインゴルシュタットも前半ほどのハイプレスはかけることはなくグラートバッハがボールを回せるようになりました。しかし、後半のインゴルシュタットは深い位置に引いてスペースを埋めてしまったために、これを崩すのは容易ではありませんでした。トラオレの正確なキックには可能性を感じましたがセットプレーのチャンスも決まらず、決定機は60分にジョンソンのシュートがゴールライン上でマティプに頭でクリアされた場面とアディショナルタイムに入ってから左からのクロスにアザールが飛び込んだ場面が2つあったくらいでしょうか。
 この試合展開はインゴルシュタットのゲームプラン通りだったようで、試合後にインゴルシュタットのキャプテン、マルヴィン・マティプは「(前半のような)試合を90分に渡って続けられないので、より深い位置を取った。終盤にいくつかチャンスを作らせてしまったがうまく行ったね。」と話しています。
 さらにグラートバッハにとって痛かったのは試合終盤にはシャカがこの試合2枚目の警告で退場となってしまったことです。シャカに関しては試合が始まったころから相手選手と激しく言い合う場面が多くかなりイライラしているなとは感じていましたが2つ目のファールは誰が見ても警告が妥当だというプレー。相手の挑発に乗らずに冷静にプレーしてほしいのですがシャカにそれを求めるのは無理でしょうか。
 
 スコアレスドローに終わったこの試合、全体を見て感じたことは3点です。まずインゴルシュタットの思い描いたプランにグラートバッハが載せられてしまったのではないかということ。グラートバッハも選手に疲労があったのがプレーにキレがなくそのような状況を打開できなかったという印象、そして激しいプレーが多く怪我人が出なくてよかったということです。

 ゲームプランをしっかり遂行し不利と予想されていた相手からアウェイゲームで1ポイントを獲得したインゴルシュタットは本来であれば称賛したいところではあるのですが、ことあるごとに汚い言葉(聞こえていませんがおそらくそうでしょう)で相手(特にシャカに対して)を挑発したり、接触プレーの後のあからさまな演技を繰り返し主審を欺き相手をイライラさせるというやり方は気持ちの良いものではありません。ドイツにもこういうチームがあったのかという驚きすら感じました。かつてのインゴルシュタットはそういったチームではなかったはずですが・・・。
 試合後にグラートバッハの選手からも、「彼らは演技をしていただけだ。私にとってはあれはフットボールではない。」 (トラオレ)や
「彼らはどのようなシーンでもシャカを挑発していた。なぜなら彼らの監督に事前にそうするように言われていたからだ。彼らはおしゃべりだけをしたかったのだろうが、我々はピッチでフットボールをしたかった。」 (ドミンゲス)といった相手の試合ぶりを批判するコメントが出ていました。
 インゴルシュタットのハーゼンヒュットル監督がシャカを挑発しろという指示を本当に出していたのかどうかはわかりませんが、なるほどと感じてしまいます。ハーゼンヒュットル監督で印象に残っているのは2012/13シーズンのボーフムとVfRアーレンの試合です。昇格チームのアーレンを率いていたハーゼンヒュットル監督は極端に守備的な戦術で戦い終盤にカウンターでゴールを奪い勝利を手にしたのですが、ずいぶん思い切った戦い方をするなと感じたものです。「ポイントを取るためにやれることは何でもやる」タイプで油断ならないというイメージを持っていました。この試合の戦い方はまさにそのイメージを強くするものでした。
 まあ、こういうタイプの監督なりチームがリーグに1つくらいいてもよいと思いますが、自分の応援するチームにはそうしてほしくないなと感じます。

 連勝が止まったグラートバッハですが、やはり怪我人の多さによる選手の疲労が心配です。次週はリーグ戦もチャンピオンズリーグの試合もありませんので、しっかりと休んで再来週に臨んでほしいと思います。

<引用記事>
Borussen schimpfen auf Ingolstadt: "Nur Theater" (RP Online)
Die Stimmen nach dem Spiel (インゴルシュタット公式サイト)


BUNDESLIGA 2015/16 12. Spieltag
07.11.2015 15:30 Uhr, Stadion im Borussia-Park, Mönchengladbach
Borussia M'gladbach - FC Ingolstadt 04 0:0 (0:0)
Borussia: Sommer - Nordtveit, Christensen, Dominguez, Wendt - Dahoud (51. Drmic), Xhaka - Traore (79. Hazard), Johnson - Raffael (88. Elvedi), Stindl.
Ingolstadt: Özcan - Levels, Marvin Matip, Hübner, Suttner - Groß (67. Engel), Bregerie, Morales - Hartmann (90.+1 Christiansen), Hinterseer (77. da Costa), Leckie.
Tore: Fehlanzeige
Gelb-Rote Karte: Xhaka (86.)
Gelbe Karten: Dominguez - Bregerie, Leckie, Groß, Levels, Engel, Morales
Zuschauer: 52.331
Schiedsrichter: Marco Fritz (Korb)
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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

20:39  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

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