2016.02.21 (Sun)

ブンデスリーガ2015/2016 第22節 グラートバッハ vs. ケルン

 ライン・ダービーはグラートバッハ、ケルン両チームのサポーターにとってどうしても勝ちたいという思いが強く、それがしばしばよくないトラブルへと発展します。昨季のボルシアパークでのケルンサポーターの暴動はまだ記憶に新しいところですが、今回はその件もありケルンサポーターはスタジアムから締め出される形となりました。試合前にはケルンサポーターがメンヒェングラートバッハのライト地区でこの「厳しい安全措置」に対する抗議デモを行うことを決めニュースになっていました。幸いデモは暴動などに発展することなく無事に行われたようで何よりでしたが、ライト地区の住民はどんな気持ちだったでしょう。

 さてこの試合、グラートバッハはシュトランツル、ヒンターエッガーが怪我により欠場、代わりにエルヴェディを右SBとして起用し、CBにはノルトヴァイトとクリステンセンが入りました。それにしてもノルトヴァイト、ボランチ、右SB、CBとあちこちのポジションをこなすオールラウンダーぶりは昨季のヤンチュケのような働きです。ボルシアはこのようなポリヴァレントな選手は重要な存在です。

 試合は開始早々からグラートバッハが試合を支配し攻め込む形となります。しかしケルンは守備力には定評があり、特にシュテーガー監督が指揮するようになって以降、グラートバッハ戦では極端に守備的に戦っており、試合によってはあたかもスコアレスドローでよしと考えているのではないかと疑ってしまうほど引きこもることすらありました。このような相手に対しバランスを崩して攻め込むことは非常に危険で間違って先制点でも取られたりしたら相手の思うつぼです。しかも、今季のケルンはモデストという決定力のある選手を擁しているので危険です。
 9分にグラートバッハは左サイドでシュティンドルとラファエルのコンビネーションで相手選手を引きつけたところで、中央でフリーとなっていたダフートへパスを出すことに成功。ダフートは右足でアウトサイドにかけたシュートを見事ゴール右隅に決めました。ケルンのような相手に対して早い時間で先制できたことは本当に大きな意味があります。その後も、終始グラートバッハが攻勢をかけました。相手ボールに対してアグレッシブにプレスをかけ、ボールを奪うと間髪入れずにしショートカウンターを仕掛け相手ゴールへ向かう。とにかく縦への速さを感じる攻撃をひたすら繰り返した印象です。残念ながらこの試合に関しては前線で攻撃に絡む選手たちの間の連係に微妙なズレがあり、好調時のグラートバッハに見られるような少ないタッチで一気に決定機を作りだすスムーズなパスワークが見られませんでした。何度か決定機を作りながら決めきれなかったのはそのあたりが原因になっていたように思います。選手個々のプレーにはキレがあり好調さを感じていただけにその点が気になりました。
  
 後半も立ち上がりはグラートバッハが攻め込む展開になりましたが、やはり前半からハイテンポのサッカーを続けていたつけが回ってきたのか動きが徐々に止まり、ケルンに攻め込まれる時間が増えてきました。そんな中でやはり脅威となっていたのはモデストの存在です。危険なプレーには彼が必ずといってよいほど絡んできました。また前半ほとんど存在感のなかった大迫に代わって入ったセルビア代表MFのミロシュ・ヨイッチも厄介な存在にはなっていました。
 前節のHSV戦では大きな失望感を抱かせてくれたグラートバッハの守備陣ですが、この試合は奮闘しました。正直なところ、安定感はまだまだです。特に前半は相手がペナルティエリア近くに攻め込んできたときの対応が中途半端で、相手ボールを奪った後の対応も選手間でのイメージが共有できていないようなシーンも見受けられましたが、試合の中で徐々に良くなってきたように感じました。もちろん毎度のことですがゾマーの素晴らしいプレーにも救われました。

 結果的にはダフートのゴールによる1点を守り切っての辛勝という形になりましたが、どんな形であれ勝利は嬉しいものです。特に相手がケルンであれば格別です。
 
 さて、最後に試合を通してみて感じたことを記しておきます。
 まず攻撃について。繰り返しになりますが勝敗のポイントとしては先制できたことだと思います。しかも早い時間に取れたということは試合の展開としても理想的な形でした。その後チャンスを活かして追加点を奪うことができればもっと楽に試合を進めることができたと思いますが、内容はさほど悪かったとは思いません。
 一方で守備はまだ問題を抱えている状態だという印象を持ちました。ウインターブレーク前あたりからの失点の多さ、再開後の3試合での成績(1勝2敗)、さらに前節でのまずい守備などから、守備陣への不満、さらにはシューベルト監督への不満がボルシアファンの間からも高まってきているようです。確かにHSV戦の失点シーンなどを見ると「本当に守備の練習しているのか」と疑いたくなるような酷さでした。しかし、私はここは長期的に見るべきだと考えています。経験のある選手が次々と怪我で戦線離脱、将来性はあるもののリーグ戦での経験が乏しい若い選手を起用していること、またシューベルト監督自身もトップリーグでの経験不足も否めない。そんな中で攻撃と守備のバランスを改善すべく取り組んでいる過程だと理解しています。その過程の中では当然良い時もあれば悪い時もあるわけでいきなり良いパフォーマンスを維持できるとは思っていません。改善の方向へ進んでいくことが確認できればよいのではないかと思います。マインツ戦では守備に改善の兆しが見られ、ブレーメン戦でもそれなりの結果を残せました。HSV戦は酷いものでしたが、この試合でも不安を感じさせたものの無失点という結果は残しました。長期的に見れば徐々に良くなっていくのではないかと思うのですが楽観的過ぎるでしょうか。


BUNDESLIGA 2015/16 22. Spieltag
20.02.2016 15:30 Uhr, Stadion im Borussia-Park, Mönchengladbach
Borussia M'gladbach - 1. FC Köln 1:0 (1:0)
Borussia: Sommer - Elvedi (65. Hofmann), Christensen, Nordtveit, Wendt - Xhaka, Dahoud (90.+1 Brouwers)- Hazard, Johnson - Raffael (88. Hrgota), Stindl
Köln: Horn - Olkowsi, Maroh, Heintz, Mladenovic (62. Hartel) - Lehmann, Hector - Osako (46. Jojic), Gerhardt, Bittencourt (76. Hosiner) - Modeste
Tore: 1:0 Dahoud (9.)
Gelbe Karten: Stindl, Raffael - Maroh, Olkowski, Hosiner
Zuschauer: 52.000
Schiedsrichter: Knut Kircher (Rottenburg)



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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

13:50  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

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