2016.05.03 (Tue)

ブンデスリーガ2015/2016 第32節 バイエルン vs. グラートバッハ

 グラートバッハの試合で個人的に燃えてくる相手はどこかというとやはりケルン、バイエルン、そして最近はドルトムントということになります。最近はバイエルン対ドルトムントが Der Klassiker と呼ばれ最大の一戦として扱われています。現在のリーグでの力関係を考えるとそのことについては何も文句はありませんが、私は古い人間なのでバイエルン対ドルトムントよりバイエルン対グラートバッハこそ「伝統の一戦」なのだと思っています。グラートバッハも2000年あたりは2度のツヴァイテ降格を経験するなど低迷が続いてきましたが、この数年はバイエルンに対して少なくても勝敗では互角に渡り合えるようになり嬉しい次第です。

 さてそんな「伝統の一戦」も日本のテレビでは生中継がされないようでこの点は残念です。録画であればあえてTVを見なくても公式の映像配信サービス(Fohlen.TV)を見ればよいわけで、実際の試合時間より少し遅れて翌日早朝に試合の映像を見ました。
 この試合、グラートバッハはシューベルト監督が前回の対戦でも採用した3バックのシステムで試合に臨みます。一方のバイエルンは3日前にスペインでELの試合を行っていますが、その時のスタメンの選手でこの試合のスタメンに名を連ねたのはノイアーとコマンだけです。選手層の厚さを感じます。

 キックオフ間もない6分に早くもバイエルンが先制しました。右からのコーナーキックに対してエルフェディに競り勝ったミュラーのヘディングシュートが決まりました。ミュラーのシュートはそれほど勢いのあるものではありませんでしたがゾマーの目の前にはタスキが足を上げて飛び込んできており、結果としてゾマーの反応がやや遅れたように見えました。
 1点リードされたグラートバッハですが試合自体は互角の展開で進みました。グラートバッハは17分にラファエルのクロスにハーンが飛び込みましたがこれはノイアーに弾きだされました。そして前半終了直前にはペナルティエリア付近で細かいショートパスを連続させGKの前にできたスペースにラファエルが抜け出すという華麗なパスワークを見ることもできました。
 
 後半に入ってもグラートバッハは息切れすることはありませんでした。もちろん全体的にはバイエルンの方が押している時間が長かったしゴール前に攻め込む回数も多かったのですが、グラートバッハもハーンが何度も相手ディフェンスラインの裏をうかがうなどゴールの気配も感じられるようになってきました。そして、72分にグラートバッハはシュティンドルからハーンに絶妙のタイミングでスルーパスが出て抜けだしたハーンがゴール右にシュートを決めてついに同点に追いつきました。試合はそのままドローで終わり、バイエルンのこの試合での優勝は決まりませんでした。

 グラートバッハは非常に良い試合をしたと思います。守備に関してはグラートバッハの3バック(ノルトヴァイト、クリステンセン、エルフェディ)は危険な場面でもよく体を張って守りました。特にクリステンセン、エルフェディの2人は実戦経験を積んで頼もしくなりました。やはり素質のある若い選手には少々無理をしてでも経験を積ませるべきだとつくづく思います。攻撃面に目を向けるとラファエル、シュティンドル、ハーンにシャカやダフートが絡む攻撃は厚みがあり決してバイエルン相手に引けを取っていませんでした。
 しかし、重要なことは個の力で上回る相手に対して真っ向から勝負を挑んだということではないでしょうか。リスキーではあるけれどこのアグレッシブな戦いぶりがバイエルンから1ポイント獲得できた要因であると思えてきます。

 この試合で同点ゴールを決めたアンドレ・ハ-ンは今季は大きなけがをして5か月間欠場していたのですが、復帰して間もないのにほぼトップフォームであるかのうように見受けられます。この点についてハーン自身はインタビューで2つのことを語っています。1つはリーグ戦も終盤になり選手たちに疲労が蓄積している中で、長期欠場していた自分はむしろ有利でありチームに勢いを与えることができるということ。もう1つは怪我からの復帰に当たってはメンタリティが重要であり、自分の体調は万全であると信じ1対1の勝負も不安なく挑めれば、最初から思い切り行けるということ。実にポジティブで頼もしいコメントです。ハーンのような選手はシューベルト監督のサッカーに合ったタイプで、怪我から復帰後の起用方法や監督のコメントなどから監督の信頼も厚いことがわかります。すでにグラートバッハに欠かせない存在になっているのです。

 さてこの第32節を終了してグラートバッハは4位に浮上。さらにEL出場権獲得の7位以上は確定させました。来季は再びヨーロッパで戦うことができます。開幕から5連敗しファヴレ監督が辞任した時には今季は残留争いかと真剣に思いましたが、本当に良くここまで巻き返したと思います。残りの2試合はホームでのレヴァークーゼン戦、アウェイでのダルムシュタット戦と全く気を抜けない相手が続きますが、何とか2勝して4位でシーズンを終え、CLプレーオフへ進みたいところです。

<参考記事>
André Hahn: "Meine Frische ist entscheidend fürs Team" (Bundesliga Offizielle Webseite)


BUNDESLIGA 2015/16 32. Spieltag
30.04.2016 15:30 Uhr, Allianz Arena, München
FC Bayern München - Borussia M'gladbach 1:1 (1:0)
FC Bayern: Neuer – Taşçı (77. Costa), Boateng (68. Alaba), Benatia – Rafinha, Rode, Kimmich, Bernat – Coman, Müller, Götze (62. Thiago)
Borussia: Sommer – Elvedi, Christensen, Nordtveit – Xhaka, Dahoud – Traoré (61. Herrmann), Wendt – Hahn, Hazard (57. Stindl), Raffael (90.+1 Hofmann)
Tore: 1:0 Müller (06.), 1:1 Hahn (72.)
Gelbe Karten: Taşçı, Rode - Elvedi
Zuschauer: 75.000 (ausverkauft)
Schiedsrichter: Daniel Siebert (Berlin)
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テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

18:50  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

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