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2016.05.10 (Tue)

ブンデスリーガ2015/2016 第33節 グラートバッハ vs. レバークーゼン

 今季のグラートバッハのホーム最終戦は重要な試合となりました。グラートバッハはすでにEL出場権を獲得できる7位以上でシーズンを終えることは確定していますが、ぜひ現在の4位をキープしてCLプレーオフを戦う権利を手にしたいところです。しかし、この4位争いが大混戦でおそらく残り2試合を勝利しないと順位は下がってしまうことでしょう。その意味ではドローも許されない状況だといえます。もちろんホーム最終戦ということ。また対戦相手のレバークーゼンには今季はアウェイで0:5と完敗しておりそのリベンジという2つの意味でも負けられない試合です。

 グラートバッハはキックオフ直後から攻勢をかけました。開始1分も経過しないうちに決定機を作りだしましたが、ヴェントのシュートは惜しくもポストに当たってゴールは決まりませんでした。その後も勢いに任せて攻め続けたグラートバッハですが決定機を決められないうちに徐々にレバークーゼンの反撃を受けるようになります。
 そして20分、ついにチャルレス・アランギスに先制ゴールを決められてしまいました。なお、アランギスはブンデスリーガ初ゴールでした。この時間帯になるとさすがにグラートバッハも勢いに任せた攻撃はなくなりゲームは落ち着いた形になりました。1点リードを許した形で前半終了が濃厚となった43分にグラートバッハが追いつきました。右サイドのトラオレがペナルティエリア内でボールを失いかけながらしぶとくボールをキープし左足で思い切りよく放ったシュートを相手GKが弾き、そのボールをハーンが落ち着いてゴールに蹴りこみました。このゴールは幾分ラッキーだった面もありますが、トラオレの粘りとハーンの落ち着きが生み出したゴールで、時間帯から見ても非常に良いゴールでした。

 後半も目まぐるしい攻防が続き、どうしても勝利したいグラートバッハには我慢が必要な展開となりましたが、79分に左サイドからヴェントが中央に入れてきたボールが、シュティンドルから右でフリーになっていたハーンにボールが出てきました。これをハーンがゴールの左隅に突き刺して逆転。シュティンドルは意図してハーンに出したのか、あるいは偶然こぼれたボールがハーンのところに行ったのかは定かではありませんが、膠着した展開を打ち破る素晴らしいゴールでした。そしてこのゴールが結果的に値千金のゴールになるのです。
 そしてもうひとつ忘れてはならないのがゾマーの好守です。レバークーゼンは前半も後半も何度か決定機を作りグラートバッハゴールを脅かしましたが、ゾマーの好セーブで1失点で凌ぎました。
 
 混戦となっていた4位争いですが、前節終了時点でグラートバッハと勝点で並び5位となっていたヘルタがダルムシュタットにまさかの敗戦、1ポイント差で6位のシャルケがアウクスブルクと引分けたため、グラートバッハは4位をキープし、さらに5位に浮上してきたマインツとは3ポイント差としました。グラートバッハとマインツの得失点差には11の差があるので最終節にグラートバッハが大敗しなければ4位はキープできます。最終節までもつれ込むと思っていた4位争いもあっけなく決着してしまいました。グラートバッハファンの私はハーンを始めとしたグラートバッハの選手だけでなく、シャルケとの試合で試合終了直前に同点ゴールを決めたアウクスブルクのダニエル・バイアーにも感謝しなくてはいけないのかもしれません。

 今季でチームを去ることが決まっているノルトヴァイト、シュトランツル、ブラウウェルス、フルゴタにとってはグラートバッハの選手としての最後のホームゲームとなりました。ノルトヴァイト、シュトランツルは2010/11シーズンのウィンターブレークにボルシアに加入。当時のグラートバッハはDFに怪我人が続出し大量失点を繰り返し最下位で降格確実という状況でした。結局そのシーズンは入替戦に残り奇跡的に降格を逃れたのですが彼らの貢献度は非常に高かったともいます。シュトランツルのキャプテンシーと安定した守備、そしてセットプレーでの得点力でチームに大きく貢献しました。ノルトヴァイトはボランチ、センターバック、右サイドバックをこなすポリヴァレントなタイプでどのポジションでも安定した力を発揮する選手でボルシアには欠かせない存在でした。また時折見せる豪快なミドルシュートも魅力的でした。 
 そして私個人としては特にブラウウェルスには思い入れがあります。2007年にドイツに旅行した時に見たツヴァイテリーガの試合(観戦記:「2.Bundesliga 06/07 第31節 SCパダーボーン07×FCエルツゲビルゲ・アウエ を観戦(怠け者の備忘録)」)で活躍、その後グラートバッハに加入し、CBでありながら得点感覚も持ち合わせチーム内の得点王になったシーズンもありました。
 フルゴタといえばマインツでのハットトリックが強烈に印象に残っています。あとはPKでのループシュートでしょうか。彼の場合はポカールやテストマッチで格下相手だと容赦なく点を取りまくるイメージがあるのでツヴァイテに移籍すれば得点王を狙えるのではないかと考えてしまいます。もちろんブンデスリーガでのプレーを希望するのだと思いますが、移籍先での活躍を期待しています。
 さてグラートバッハは最終節はアウェイでインゴルシュタットと対戦します。ホームでは滅法強いのにアウェイでは勝てない状況が続いています。良い形でシーズンを締め括るためにも最後はアウェイでの勝利を強く願っています。


BUNDESLIGA 2015/16 33. Spieltag
07.05.2016 15:30 Uhr, Stadion im Borussia Park, Mönchengladbach
Borussia M'gladbach - Bayer 04 Leverkusen 2:1 (1:1)
Borussia: Sommer - Elvedi, Christensen, Nordtveit - Traoré (80. Herrmann), Dahoud (77. Hazard), Xhaka, Wendt - Raffael (88. Stranzl), Stindl, Hahn
Leverkusen: Leno - Bender, Ramalho, Toprak (83. Frey), Henrichs - Kramer (46. Jedvaj), Aranguiz - Kruse, Calhanoglu - Kießling, Chicharito
Tore: 0:1 Aranguiz (20.), 1:1 Hahn (43.), 2:1 Hahn (79.)
Gelbe Karten: Wendt, Traoré - Jedvaj
Zuschauer: 54.010 (ausverkauft)
Schiedsrichter: Bastian Dankert (Rostock)

テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

22:59  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2016.05.03 (Tue)

ブンデスリーガ2015/2016 第32節 バイエルン vs. グラートバッハ

 グラートバッハの試合で個人的に燃えてくる相手はどこかというとやはりケルン、バイエルン、そして最近はドルトムントということになります。最近はバイエルン対ドルトムントが Der Klassiker と呼ばれ最大の一戦として扱われています。現在のリーグでの力関係を考えるとそのことについては何も文句はありませんが、私は古い人間なのでバイエルン対ドルトムントよりバイエルン対グラートバッハこそ「伝統の一戦」なのだと思っています。グラートバッハも2000年あたりは2度のツヴァイテ降格を経験するなど低迷が続いてきましたが、この数年はバイエルンに対して少なくても勝敗では互角に渡り合えるようになり嬉しい次第です。

 さてそんな「伝統の一戦」も日本のテレビでは生中継がされないようでこの点は残念です。録画であればあえてTVを見なくても公式の映像配信サービス(Fohlen.TV)を見ればよいわけで、実際の試合時間より少し遅れて翌日早朝に試合の映像を見ました。
 この試合、グラートバッハはシューベルト監督が前回の対戦でも採用した3バックのシステムで試合に臨みます。一方のバイエルンは3日前にスペインでELの試合を行っていますが、その時のスタメンの選手でこの試合のスタメンに名を連ねたのはノイアーとコマンだけです。選手層の厚さを感じます。

 キックオフ間もない6分に早くもバイエルンが先制しました。右からのコーナーキックに対してエルフェディに競り勝ったミュラーのヘディングシュートが決まりました。ミュラーのシュートはそれほど勢いのあるものではありませんでしたがゾマーの目の前にはタスキが足を上げて飛び込んできており、結果としてゾマーの反応がやや遅れたように見えました。
 1点リードされたグラートバッハですが試合自体は互角の展開で進みました。グラートバッハは17分にラファエルのクロスにハーンが飛び込みましたがこれはノイアーに弾きだされました。そして前半終了直前にはペナルティエリア付近で細かいショートパスを連続させGKの前にできたスペースにラファエルが抜け出すという華麗なパスワークを見ることもできました。
 
 後半に入ってもグラートバッハは息切れすることはありませんでした。もちろん全体的にはバイエルンの方が押している時間が長かったしゴール前に攻め込む回数も多かったのですが、グラートバッハもハーンが何度も相手ディフェンスラインの裏をうかがうなどゴールの気配も感じられるようになってきました。そして、72分にグラートバッハはシュティンドルからハーンに絶妙のタイミングでスルーパスが出て抜けだしたハーンがゴール右にシュートを決めてついに同点に追いつきました。試合はそのままドローで終わり、バイエルンのこの試合での優勝は決まりませんでした。

 グラートバッハは非常に良い試合をしたと思います。守備に関してはグラートバッハの3バック(ノルトヴァイト、クリステンセン、エルフェディ)は危険な場面でもよく体を張って守りました。特にクリステンセン、エルフェディの2人は実戦経験を積んで頼もしくなりました。やはり素質のある若い選手には少々無理をしてでも経験を積ませるべきだとつくづく思います。攻撃面に目を向けるとラファエル、シュティンドル、ハーンにシャカやダフートが絡む攻撃は厚みがあり決してバイエルン相手に引けを取っていませんでした。
 しかし、重要なことは個の力で上回る相手に対して真っ向から勝負を挑んだということではないでしょうか。リスキーではあるけれどこのアグレッシブな戦いぶりがバイエルンから1ポイント獲得できた要因であると思えてきます。

 この試合で同点ゴールを決めたアンドレ・ハ-ンは今季は大きなけがをして5か月間欠場していたのですが、復帰して間もないのにほぼトップフォームであるかのうように見受けられます。この点についてハーン自身はインタビューで2つのことを語っています。1つはリーグ戦も終盤になり選手たちに疲労が蓄積している中で、長期欠場していた自分はむしろ有利でありチームに勢いを与えることができるということ。もう1つは怪我からの復帰に当たってはメンタリティが重要であり、自分の体調は万全であると信じ1対1の勝負も不安なく挑めれば、最初から思い切り行けるということ。実にポジティブで頼もしいコメントです。ハーンのような選手はシューベルト監督のサッカーに合ったタイプで、怪我から復帰後の起用方法や監督のコメントなどから監督の信頼も厚いことがわかります。すでにグラートバッハに欠かせない存在になっているのです。

 さてこの第32節を終了してグラートバッハは4位に浮上。さらにEL出場権獲得の7位以上は確定させました。来季は再びヨーロッパで戦うことができます。開幕から5連敗しファヴレ監督が辞任した時には今季は残留争いかと真剣に思いましたが、本当に良くここまで巻き返したと思います。残りの2試合はホームでのレヴァークーゼン戦、アウェイでのダルムシュタット戦と全く気を抜けない相手が続きますが、何とか2勝して4位でシーズンを終え、CLプレーオフへ進みたいところです。

<参考記事>
André Hahn: "Meine Frische ist entscheidend fürs Team" (Bundesliga Offizielle Webseite)


BUNDESLIGA 2015/16 32. Spieltag
30.04.2016 15:30 Uhr, Allianz Arena, München
FC Bayern München - Borussia M'gladbach 1:1 (1:0)
FC Bayern: Neuer – Taşçı (77. Costa), Boateng (68. Alaba), Benatia – Rafinha, Rode, Kimmich, Bernat – Coman, Müller, Götze (62. Thiago)
Borussia: Sommer – Elvedi, Christensen, Nordtveit – Xhaka, Dahoud – Traoré (61. Herrmann), Wendt – Hahn, Hazard (57. Stindl), Raffael (90.+1 Hofmann)
Tore: 1:0 Müller (06.), 1:1 Hahn (72.)
Gelbe Karten: Taşçı, Rode - Elvedi
Zuschauer: 75.000 (ausverkauft)
Schiedsrichter: Daniel Siebert (Berlin)

テーマ : ブンデスリーガ(ドイツサッカー) - ジャンル : スポーツ

18:50  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2016.03.20 (Sun)

ブンデスリーガ2015/2016 第27節 シャルケ vs. グラートバッハ

 今季のブンデスリーガも残り8試合となりましたが、CL枠、EL枠を巡る攻防は熾烈で前節終了時点で3位から8位のヴォルフスブルクまでが8ポイント差にひしめく混戦となっています。4位のグラートバッハは5位のシャルケとの対戦ですが両者はわずか1ポイント差で、特にCL枠を狙う上では極めて重要な試合になります。
 グラートバッハは昨年10月のヘルタ戦以降アウェイゲームで勝利がなく、またゲルゼンキルヒェンでは非常に相性が悪くおととし勝利する前は22年間勝利がなかったのです。過去の統計から見るとグラートバッハの勝利は難しそうですが、言い換えるともし勝利できればリーグ戦終盤に向けて弾みになりそうです。

 前半、シャルケがかなりアグレッシブな攻め込みましたがグラートバッハの守備は安定していました。シャルケのプレスの前になかなかパスをつなげずに攻撃の形を作れていませんでしたが、その時間帯を乗り切るとペースを握るようになります。シャルケの守備はどちらかというと緩めでラファエル、シュティンドル、アザールらがペナルティエリアの狭いスペースで相手にマークされながらも容易にフィニッシュまで持っていけるようになりました。守備から攻撃へのつなぎ役として貢献したダフートも含め選手個々のプレーは素晴らしかったと思います。しかしこの試合はグラートバッハの前にフェーアマンが大きく立ちはだかりました。グラートバッハの選手がどれだけシュートを放ってもすべて弾きだしてしまうのではないかと感じさせる素晴らしいパフォーマンスでした。

 59分にグラートバッハは右サイドでノルトヴァイトがレロイ・ザネに不用意にボールを奪われるとそのまま突破を許し、ザネのペナルティエリアへの折り返しをクリアしたヒンターエッガーとカバーに戻ったノルトヴァイトの間でワンツーパスのような形になりそれがオウンゴールとなってしまいました。なんとも間抜けなオウンゴールでしたが、シャルケの中でも特に危険な選手だったはずのザネに簡単にボールを奪われあっさりと振り切られてしまう守備の致命的なミスが原因であり非常に悔しい失点でした。
 グラートバッハは79分にクリステンセンがシュティンドルとのコンビネーションからゴールを決めて同点に追いつきましたが、シュティンドルからのパスをワンタッチで相手DF(ザッシャ・リーター)をかわしてしまうところに攻撃面でのセンスを感じました。何度でも言いますがこの選手は来季以降もこのチームに必要な選手です。
 せっかく同点に追いついたグラートバッハですが、そのわずか2分後に再び突き放されてしまいます。ゴールまで距離のあるところから相手選手が左足で放ったシュートが守備についていたシャカの体に当たって角度が変わりゴールに入ってしまいました。これはゾマーも反応しきれず、アンラッキーな失点だったと思います。そして、これが決勝点となりました。グラートバッハはその後も決定機をフェアマンのセーブやポストに阻まれ同点に追いつけませんでした。

 それにしても奇妙な試合でした。1試合を通してシュート数はシャルケ6本に対しグラートバッハは22本。フェアマンに好セーブを連発されたほかに枠に跳ね返されたのが2本ありました。さらに付け加えるならペナルティエリア内で主審次第ではPKを与えられてもおかしくないようなプレーもありました。それに対してシャルケの2つのゴールは1つは明らかなオウンゴールでもう一つもグラートバッハの選手に当たって角度が変わって入ったラッキーなもの。どれだけチャンスを作ってもゴールが決まらなければ勝てません。また失点に関していえば、2点目は不運だった気もしますが、やはり1失点目のオウンゴールがいけません。このところグラートバッハは守備が安定し無駄な失点は減ってきており、この試合も悪くはありませんでしたが、1失点目に関しては弁解の余地はないでしょう。
 
 試合後にグラートバッハのシューベルト監督は、「大変素晴らしい攻撃的なサッカーをしたが、あまりにも簡単にゴールを与えてしまった。相手とチャンスの数を比較すると大変悔しい。試合の結果は確かに奇妙ではあるが、フットボールの世界ではよくあることだ。今日は私たちにとって厳しいものになった。」とコメント。一方、シャルケのブライテンライター監督は「ラルフ・フェアマンが信じられないほど素晴らしいセーブを見せて我々を勝利に導いてくれた。大変ラッキーな勝利だが、そのことを詫びる必要はない。」と話しています。全くその通りだと思います。フットボールは内容通りの結果が付いてくるものではないが、勝負の世界では結果がすべて。どんな形であっても勝利することが重要です。


BUNDESLIGA 2015/16 27. Spieltag
18.03.2016 20:30 Uhr, Veltins Arena, Gelsenkirchen
FC Schalke 04 - Borussia M'gladbach 2:1 (0:0)
Schalke: Fährmann - Riether , Matip, Neustädter, Kolasinac - Höjbjerg, Goretzka - Schöpf (61. Aogo), Meyer (75. Belhanda) , Sané (87. Friedrich) - di Santo
Borussia: Sommer - Nordtveit, Christensen, Hinteregger - Xhaka, Dahoud (75. Herrmann) - Elvedi, Johnson (70. Traoré) - Hazard (81. Hahn), Stindl, Raffael
Tore: 1:0 Hinteregger (59./ET), 1:1 Christensen (79.), 2:1 Goretzka (81.)
Gelbe Karten: Kolasinac - /
Zuschauer: 62.271 (ausverkauft)
Schiedsrichter: Marco Fritz (Korb)

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13:22  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2016.02.21 (Sun)

ブンデスリーガ2015/2016 第22節 グラートバッハ vs. ケルン

 ライン・ダービーはグラートバッハ、ケルン両チームのサポーターにとってどうしても勝ちたいという思いが強く、それがしばしばよくないトラブルへと発展します。昨季のボルシアパークでのケルンサポーターの暴動はまだ記憶に新しいところですが、今回はその件もありケルンサポーターはスタジアムから締め出される形となりました。試合前にはケルンサポーターがメンヒェングラートバッハのライト地区でこの「厳しい安全措置」に対する抗議デモを行うことを決めニュースになっていました。幸いデモは暴動などに発展することなく無事に行われたようで何よりでしたが、ライト地区の住民はどんな気持ちだったでしょう。

 さてこの試合、グラートバッハはシュトランツル、ヒンターエッガーが怪我により欠場、代わりにエルヴェディを右SBとして起用し、CBにはノルトヴァイトとクリステンセンが入りました。それにしてもノルトヴァイト、ボランチ、右SB、CBとあちこちのポジションをこなすオールラウンダーぶりは昨季のヤンチュケのような働きです。ボルシアはこのようなポリヴァレントな選手は重要な存在です。

 試合は開始早々からグラートバッハが試合を支配し攻め込む形となります。しかしケルンは守備力には定評があり、特にシュテーガー監督が指揮するようになって以降、グラートバッハ戦では極端に守備的に戦っており、試合によってはあたかもスコアレスドローでよしと考えているのではないかと疑ってしまうほど引きこもることすらありました。このような相手に対しバランスを崩して攻め込むことは非常に危険で間違って先制点でも取られたりしたら相手の思うつぼです。しかも、今季のケルンはモデストという決定力のある選手を擁しているので危険です。
 9分にグラートバッハは左サイドでシュティンドルとラファエルのコンビネーションで相手選手を引きつけたところで、中央でフリーとなっていたダフートへパスを出すことに成功。ダフートは右足でアウトサイドにかけたシュートを見事ゴール右隅に決めました。ケルンのような相手に対して早い時間で先制できたことは本当に大きな意味があります。その後も、終始グラートバッハが攻勢をかけました。相手ボールに対してアグレッシブにプレスをかけ、ボールを奪うと間髪入れずにしショートカウンターを仕掛け相手ゴールへ向かう。とにかく縦への速さを感じる攻撃をひたすら繰り返した印象です。残念ながらこの試合に関しては前線で攻撃に絡む選手たちの間の連係に微妙なズレがあり、好調時のグラートバッハに見られるような少ないタッチで一気に決定機を作りだすスムーズなパスワークが見られませんでした。何度か決定機を作りながら決めきれなかったのはそのあたりが原因になっていたように思います。選手個々のプレーにはキレがあり好調さを感じていただけにその点が気になりました。
  
 後半も立ち上がりはグラートバッハが攻め込む展開になりましたが、やはり前半からハイテンポのサッカーを続けていたつけが回ってきたのか動きが徐々に止まり、ケルンに攻め込まれる時間が増えてきました。そんな中でやはり脅威となっていたのはモデストの存在です。危険なプレーには彼が必ずといってよいほど絡んできました。また前半ほとんど存在感のなかった大迫に代わって入ったセルビア代表MFのミロシュ・ヨイッチも厄介な存在にはなっていました。
 前節のHSV戦では大きな失望感を抱かせてくれたグラートバッハの守備陣ですが、この試合は奮闘しました。正直なところ、安定感はまだまだです。特に前半は相手がペナルティエリア近くに攻め込んできたときの対応が中途半端で、相手ボールを奪った後の対応も選手間でのイメージが共有できていないようなシーンも見受けられましたが、試合の中で徐々に良くなってきたように感じました。もちろん毎度のことですがゾマーの素晴らしいプレーにも救われました。

 結果的にはダフートのゴールによる1点を守り切っての辛勝という形になりましたが、どんな形であれ勝利は嬉しいものです。特に相手がケルンであれば格別です。
 
 さて、最後に試合を通してみて感じたことを記しておきます。
 まず攻撃について。繰り返しになりますが勝敗のポイントとしては先制できたことだと思います。しかも早い時間に取れたということは試合の展開としても理想的な形でした。その後チャンスを活かして追加点を奪うことができればもっと楽に試合を進めることができたと思いますが、内容はさほど悪かったとは思いません。
 一方で守備はまだ問題を抱えている状態だという印象を持ちました。ウインターブレーク前あたりからの失点の多さ、再開後の3試合での成績(1勝2敗)、さらに前節でのまずい守備などから、守備陣への不満、さらにはシューベルト監督への不満がボルシアファンの間からも高まってきているようです。確かにHSV戦の失点シーンなどを見ると「本当に守備の練習しているのか」と疑いたくなるような酷さでした。しかし、私はここは長期的に見るべきだと考えています。経験のある選手が次々と怪我で戦線離脱、将来性はあるもののリーグ戦での経験が乏しい若い選手を起用していること、またシューベルト監督自身もトップリーグでの経験不足も否めない。そんな中で攻撃と守備のバランスを改善すべく取り組んでいる過程だと理解しています。その過程の中では当然良い時もあれば悪い時もあるわけでいきなり良いパフォーマンスを維持できるとは思っていません。改善の方向へ進んでいくことが確認できればよいのではないかと思います。マインツ戦では守備に改善の兆しが見られ、ブレーメン戦でもそれなりの結果を残せました。HSV戦は酷いものでしたが、この試合でも不安を感じさせたものの無失点という結果は残しました。長期的に見れば徐々に良くなっていくのではないかと思うのですが楽観的過ぎるでしょうか。


BUNDESLIGA 2015/16 22. Spieltag
20.02.2016 15:30 Uhr, Stadion im Borussia-Park, Mönchengladbach
Borussia M'gladbach - 1. FC Köln 1:0 (1:0)
Borussia: Sommer - Elvedi (65. Hofmann), Christensen, Nordtveit, Wendt - Xhaka, Dahoud (90.+1 Brouwers)- Hazard, Johnson - Raffael (88. Hrgota), Stindl
Köln: Horn - Olkowsi, Maroh, Heintz, Mladenovic (62. Hartel) - Lehmann, Hector - Osako (46. Jojic), Gerhardt, Bittencourt (76. Hosiner) - Modeste
Tore: 1:0 Dahoud (9.)
Gelbe Karten: Stindl, Raffael - Maroh, Olkowski, Hosiner
Zuschauer: 52.000
Schiedsrichter: Knut Kircher (Rottenburg)



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13:50  |  Bor. M'gladbach  |  Trackback(0)  |  Comment(0)  |  Edit  |  Top↑

2016.01.31 (Sun)

ブンデスリーガ2015/2016 第19節 マインツ vs. グラートバッハ

 ブンデスリーガはウインターブレークも終了し、今週が2試合目となります。グラートバッハはこのウインターブレークにドルトムントからヨナス・ホフマン、ザルツブルクからマルティン・ヒンターエッガーを獲得しました。ホフマンはサイドハーフの攻撃的な選手で、ここはグラートバッハは人材豊富なのですが怪我人が多く出ている当面は戦力として期待できそう。一方のヒンターエッガーは人材不足のセンターバックをこなす若きオーストリア代表で特に左ききの選手ということでグラートバッハが欲しかったタイプの選手。今回の移籍は夏までのローン契約ですが買い取りオプションもついているということで、なんとか獲得して近い将来の守備の中心となってもらえないかなと思います。
 
 さて、私は1月の中旬から下旬にかけては週末も仕事をしなくてはならない日々が続いてしまい不本意ながらサッカーのことを気に掛けるゆとりがありませんでした。ウインターブレーク明けの初戦となるドルトムント戦も結果は確認しいくつかのレポートは読みましたが試合の映像を確認する時間がありませんでした。そんなこともあってリーグ戦前半から続いている守備の不安、特に後半にリードされると集中力が切れてしまう問題についてはウインターブレーク中に改善できたのか確認できていません。現状のグラートバッハは点は取れるが失点も多いということで、まずは安定した守備を構築できるかどうか、そして攻守のバランスをうまく保てるかが大きな課題だとは思っていますので、今後はその点を中心に見ていきたいと思っています。

 さてこのマインツ戦、結果は残念なものとなりました。前半21分にマインツがクレメンスのゴールで先制した1点を守り切り、そのまま1:0でマインツが勝利。グラートバッハは何としても避けたかった連敗を喫してしまったことになります。

 この試合の敗戦についての評価は分かれると思いますが、私自身はある程度評価しています。まず、守備面での安定感が見られること。ドリブルで持ち込んだハイロに引きつけられクレメンスをフリーにしてしまった失点シーンはいけませんが、それ以外は前半にひとつ相手左サイドのマークを完全にはずしてしまいマリにフリーでシュートを撃たれたシーンくらいであとはしっかりとプレーできていたと思います。少なくてもウインターブレーク直前の状況とは雲泥の差です。
 一方で、無得点に終わった攻撃面に関してもチャンスは多く作れていました。決定機に新加入のホフマンが絡んでいたのもよかったと思います。もっとも、ホフマンについては試合全体を通してみるとコンビネーションに改善の余地はあると思いますが
点が取れなかったということで決定力に課題が残ったといえなくはありませんが、この試合に関しては相手GKを褒めるしかないシーンが何度かありました。要するに攻守のバランスという観点ではかなり良くなっているという印象を私は持ちました。だからこそ、このような試合はしっかりと勝ちきること、最悪でも1ポイントは獲得しなくてはいけないわけで、悔しさは残るのですが・・・。

 今後に向けて、不安な点は内容が悪く無いにもかかわらず結果が出ないことで、チーム全体が悪い方向へ進んでしまうのではないかということ。これはまさに今季の最初の5試合と同じような状況です。果たしてシューベルト監督はチームが悪い方向に進んでいるときに修正できるかどうか、実は私が最も不安を感じているところです。今季の序盤はファヴレの基礎がありつつも、アグレッシブな姿勢が影を潜めていた時にそれらを取り戻すことで状況を一気に改善することができました。当時のチームに欠けていた部分がまさにシューベルト監督のスタイルに合ったのだと感じます。今の状況はむしろその逆で、攻撃的に行きすぎて崩れかけている攻守のバランスを取り戻せるかが重要です。このあたりをうまく舵取りできるのか注目したいところです。
 なお、念のため確認しておくとリーグ戦の中位は大混戦でこのあたりを失敗するとツヴァイテとの入替プレーオフまでは一気に落ちてしまう可能性があるということを忘れてはいけません。


1. BUNDESLIGA 2015/16 19.Spieltag
29.01.2016, 20:30 Uhr, Coface-Arena, Mainz
1.FSV Mainz 05 - Borussia M'gladbach 1:0 (1:0)
Mainz: Karius – Brosinski, Balogun, Bell, Bussmann – Baumgartlinger, Latza – Clemens, Malli (78. Frei), Jairo (89. De Blasis) – Muto (67. Córdoba)
Borussia: Sommer – Korb (86. Drmić), Christensen, Hinteregger, Wendt – Nordtveit, Johnson – Traoré (61. Hazard), Hofmann (70. Hrgota) – Stindl, Raffael
Tore: 1:0 Clemens (21.)
Gelbe Karte: / - Nordtveit, Korb
Zuschauer: 32.015
Schiedsrichter: Benjamin Brand (Bamberg)



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